立川志らくさんの小話、「志らく一段らく」の中での怖い話です。
夜中の2時、真っ暗な歩道。
1カ所だけ街灯が照らされて、
大きめのマンホールがあって、その上で気味の悪い男がぴょーん、ぴょーんと飛び跳ねてる。
何か言ってるんですね。
耳をそばだてて聞いてみると、
男:「28」、「28」、「28」・・・
「あなた、さっきから何やってるんですか?」
男:「あぁ、これやるととっても楽しいんだよ」
「楽しい? 私がやっても楽しいですか?」
男:「おお、やってごらん」
「じゃあ、このマンホールの上で『28』と言って飛び跳ねればいいんですね?」
「じゃ、28」って、ぴょーんと飛び跳ねたとたんに、男がマンホールのふたをすっと外した。
「ワーーーッ!ドーン」。
ふたを元に戻して、
男:「29」、「29」、「29」・・・。
以上、怖い小話でした。