給料を前貸しするようなイメージをもたせて、高金利で金を貸す「給料ファクタリング」という新手のヤミ金融の被害が増えている。
その仕組みは?
例えば、来月20万円の給料が入る場合、
業者の利用を申し込めば、給料日を待たずに手数料を引いた金額が口座に振り込まれる。
そして、給料日より後に会社からの給料を振り込む。
この給料ファクタリングを利用した人の中には、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で給料が減って返済できなくなるケースも目立ち始めている。
東海地方でイベント関連の会社に勤める40代のある男性も、手元にお金がなく給料ファクタリングを利用してしいた。
40代男性「安易な気持ちで手を出さない方がいい、泥沼になってしまう。給与明細とかを写真に撮って送れとか言われた。メールで送ってやり取りする感じ。1〜2時間後には振り込まれる感じです。」
とのこと。
給料ファクタリングは、インターネットやSNSの広告で給料の前借りサービスなどと うたっている。しかし、先月(2020年3月)以降、新型コロナウイルスの影響で仕事が減り、業者に渡す給料も大幅に減って、返済の見込みが立たない人が増えている。
この男性も新型コロナウイルス感染拡大の影響で、今月(2020年4月)から給料が減り、返済が困難になった。
すると、業者は取り立てをはじめた。
40代男性「まず職場に電話が行って、兄弟とか親とか友人関係に行く。とんでもないことをしたなと。ヤミ金以上、今思えば。」
こうした給料ファクタリング、中には手数料が年利換算で法定金利の10倍以上になるケースもある。
金融庁によると、給料ファクタリングは実質的には貸金業で、無登録の業者を新手のヤミ金融だとしている。