新型コロナに有効だとされるアルコール濃度は?という話:林修の今でしょ!講座【2020/06/23】

新型コロナ対策として使われる「アルコール消毒液」。

いろんな商品が数あるなか、何を見て消毒液を選べばいいか?

重要なのは「アルコール度数」。

ここで問題。

新型コロナに有効だとされるアルコール濃度は?

A:約50 〜 60%

B:約70 〜 80%

C:90%以上

この3つのうち、どれでしょうか?

【さぁ、みんなで考えよう!】

考え中

答えは、「B:約70 〜 80%」。

厚生労働省は、70 〜 83% を推奨している。

でも、アルコール濃度は、高ければ高い方がいいのでは?

83%より高い濃度を推奨していない理由は?

濃度が高すぎると、ウイルスに効く前に、アルコールが揮発してしまうから。

一方、多少アルコール濃度が低くても効果はある。

北里大学の研究で、アルコール濃度が50%以上の消毒液で、1分間消毒する事で、ウイルスが不活性化したという研究結果もある。

ただこの場合、消毒時間が非常に長くなってしまうので、濃度が低くても効果がないわけじゃないが、時間がかかってしまうというデメリットがある。

商品の中には、アルコール濃度が書かれていないものもある。

医薬部外品などはアルコール濃度を表記することが絶対ではない。

表記がないものは、濃度が低く消毒に適さない可能性もあるので、消毒に適するかどうかは不明確なところがある。

アルコール消毒には、「液体タイプ」と「ジェルタイプ」があるが、オススメは「ジェルタイプ」。

アルコール濃度が変わらなければ、消毒という意味では変わりはない。

ただ液体タイプのものは、非常に手からこぼれやすい。

ジェルタイプのものは、一度に出る量は少なくこぼれにくい。

すり込む意味では、ジェルタイプの方が効率的である。

さらに、手荒れがひどい人には、保湿成分を含むジェルタイプがオススメ。