コロナ禍で子どもの転落事故が多い理由:とくダネ!【2020/06/30】

実は今、子どもがベランダから転落する事故が全国で相次いで起きている。

2020年6月だけで、4件の事故が起きて、そのうち3人が亡くなっている。

子どもの転落事故

・8日、福岡・久留米市 4歳女児18階から転落
・15日、北海道・札幌市 5歳男児7階から転落
・16日、横浜市中区 5歳女児8階から転落
・27日、神奈川・山北町 4歳女児6階から転落

過去5年の平均などと比べて、1か月にこれだけの事故数はかなり多いという。

これは、コロナの影響が大きいのではないかという話もある。

ベランダの柵の高さは、建築基準法では1.1メートル以上の柵、もしくは手すりの設置とある。

これに対して、4歳児の平均身長は103センチ。

ベランダの柵の高さ

山北町のマンションの場合、柵は125センチだったが、手を上に上げれば届くという高さ。

4歳児が110センチの高さを乗り越えられるかどうかの実験では、上っていく子どもも多かった。

壁を乗り越えられるかの実験

他にも、ベランダに置いてある物をつたって上がるケースもある。

ベランダの物

自転車や物干し竿、室外機など。

山北町の事故では、ベランダにあった物干し竿に上ってしまったという。

なぜ今、こうした転落事故が起きているのかということには2つの背景が指摘されている。

1つは、コロナの影響で換気が呼びかけられている今、マンションの場合は構造上、窓サッシを開けて換気をするという形になる。

窓を開け換気

おのずと子どもたちはベランダに出やすくなる。さらに、子どもたちがコロナ禍の自粛によって外に出たい気持ちが強くなっている。子どもが出られる外が唯一ベランダだった。

一方で親は、テレワークをしていたり目を話しがちだったりもする。

テレワーク

いろんな不幸な要素が重なって起きた事故かもしれない。