防犯アラームが鳴らずにたった6分で車が盗まれる!「ドリルアタック」の話:あさチャン!【2020/08/19】

深夜の住宅街に停まる白い車。

白い車

中から、帽子を被ったマスク姿の男たちが降りてきた。


そして、ある住宅の敷地内に停めてあった黒い車に近づく。

この車が被害に遭った高級車レクサス。

男たちは運転席に近づくと、工具のような物を使い、何か作業を始めた。

そして、約4分後、簡単に車のドアが開いた。

男たちはレクサスに乗り込むと、そのまま発進。

白い車も走り去って行った。

その間、わずか6分の犯行。

今月(2020年8月)11日、犯行が行われたのは、名古屋市内の住宅街。

約900万円相当の高級車レクサスが盗まれた。

現場の駐車場には、車体の破片だけが残されていた。

車体の破片

犯人たちが最初に乗ってきた白い車も、同じ手口で被害を受けた盗難車だったという。

自動車評論家の 国沢光宏さんによると、

この手口は、電気ドリルを使って車を盗む「ドリルアタック」と言われている。電気ドリルでドアに穴を開けて、ドアロックを無効にする方法。直径1ミリとか2ミリとか小さな穴です。

とのこと。

ドリルアタックは、ドアの特定の場所を電動ドリルで壊し、ドアロックシステムを破壊する手口。

ドリルアタック

その後、特殊な装置を車内のコンピュータに接続、スマートキーを複製してエンジンをかけ、車を盗むという。

スマートキーを複製

ドリルアタックはカギそのものが必要ではないので、どこに止まっている車でも盗難される可能性が出てくる。

2年ほど前から出てきたというこの手口。

なぜ、ドリルでドアを壊しているのに、防犯アラームが鳴らないのか?

専門家によると、

不正にドアロックを解除すると、信号が伝わりアラームが鳴る。しかし、ドリルアタックの場合、ドアロックのシステムを壊すので、ロックが解除されたという信号が伝わらず、アラームも鳴らない。

とのことだった。