テニスのジョコビッチ選手が前代未聞の理由で失格した!という話

男子プロテニスで有名な、ジョコビッチ選手が、前代未聞の理由で失格しました。


【9月7日 AFP】全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2020)は6日、男子シングルス4回戦が行われ、大会第1シードのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)は、女性の線審の喉元にボールを打ち込み、失格処分となった。
 
世界ランク1位のジョコビッチは、パブロ・カレーニョ・ブスタ(Pablo Carreno Busta、スペイン)との一戦の第1セットでゲームカウント5-6となった際、ポケットから抜き出したボールを不機嫌にラケットで打った。この時線審からは目をそらしていた様子のジョコビッチは、かなりの力でボールをたたくと、これが当たった線審が息をのみ、せき込む音が聞こえた。
 
線審が喉を抑えてコートに倒れ込むと、ジョコビッチは大丈夫かどうか確認すべく慌てて駆け寄った。ジョコビッチから肩に手をかけられた線審は、息を整えるのに苦労している様子だった。
 
審判団の約10分間におよぶ協議の末、ジョコビッチが反論する中でアンパイアはカレーニョ・ブスタの不戦勝を宣言。ジョコビッチはカレーニョ・ブスタと握手を交わしたものの、アンパイアとはそうすることはせず、困惑した様子でコートを後にし、さらに記者団に話をすることなく足早に会場を去った。
 
全米テニス協会(USTA)は、ジョコビッチが今大会でのポイントと賞金をすべて失うことになると発表している。