アナ雪の「Let It Go」は、なぜ耳に残るのか?という話:マツコの知らない世界【2021/01/03】

ディズニー 映画のこだわりの1つに「音楽」があった。

通常の映画では、先に映画を作り、できた映像に、後から音楽をつけるのが一般的。

しかし、ディズニーでは音楽もストーリーの 一部だと考え、先に音楽を作ってから、その曲に映像を合わせるという音楽中心の映画作りもしている。

そして、興行収入250億円を超える大ヒットを記録した「アナと雪の女王」。

この作品も音楽優先で作られたため、驚きのエピソードがある。

雪の女王」という原作では、雪の女王は「悪役」だった。

しかし、映画の制作過程の中で、「Let It Go」の歌ができたことによって、悪役が歌う歌ではないと、ストーリーが変えられた。

3分半の曲の中には、「転調」が9回ある。

これがエルサの心境をたくみに表すため、聴く人の心をつかむのだという。

転調(てんちょう)とは?
音楽において、曲中で調を変えること。

その心境の変化がよく分かるのが、3回のサビの歌詞

レット・イット・ゴー~ありのままで~

レット・イット・ゴー~ありのままで~

【1番】

・・・悩んでた それももう やめよう 〜

ありのままの 姿見せるのよ・・・

→ コンプレックスを受け入れようと、初めて決意するエルサを描く。

【2番】

・・・そうよ変わるのよ わたし 〜

ありのままで 空へ風に乗って ありのままで 飛び出してみるの 二度と 涙は流さないわ・・・

→ コンプレックスに悩んでいた自分から、それを受け入れる自分に変わろうと、強く決意。

【3番】

・・・輝いていたい もう決めたの 〜

これでいいの 自分を好きになって これでいいの 自分信じて 光あびながら・・・

→ コンプレックスを長所として受け入れ、ありのままの自分で生きていこうとあるき出すエルサ。


毎回、サビが出てくる度のサビの前が違うので、どんどんストーリーが展開していくという曲になっている。