「敬語」に関する話です。
そもそも、敬語とは、大きく「尊敬語」「謙譲語」「丁寧語」の3つに分けられる。
尊敬語では、「食べる」を「召し上がる」というように、目上の人を敬って使う表現。
謙譲語は、「食べる」を「いただく」というように、自分がへりくだることで、相手を立てたい時に使う表現。
丁寧語は、「食べる」が「食べます」になる。
・「お疲れ様です」「ご苦労さまです」
そんな敬語では、間違った表現が使われているケースもある。
例えば、「お疲れ様です」や「ご苦労さまです」は、どちらも「ねぎらいを伝える言葉」だが、伝える相手によって使い分けが必要。
一般的に、「お疲れ様です」は、部下が目上の人に使う言葉。
一方、「ご苦労さまです」は、上司が部下に使う言葉。
なので、目上の人に「ご苦労さまです」というのは、失礼とされている。
・「お座り下さい」
敬語としてふさわしくない言葉に「お座り下さい」がある。
「お座り」は、幼児や犬などを大人しく座らせたいときに使うイメージ。
そのため、目上の人に使うのは不適切とされている。
間違えではないが、「おかけ下さい」と表現した方が適切とされている。
・「お前」
「お前」という言葉は元々、目上の人に使う敬称だった。
普段生活していて、「おい、お前」と呼ばれれば、少し上から言われているようで、あまりいい気がしないこともある。
平安時代には、「お前」という言葉には、「神や仏、家柄が高い人物などの前」を敬って表す、「御前(おんまえ)」という意味があった。
これが、時代が流れるにつれて意味が変化して、
1800年頃にできたといわれる江戸時代の国語辞典「俚言集覧(りげんしゅうらん)」で「御前(おまへ)」を引くと・・・、
「人を尊敬して云也(ひとをそんけいしていうなり) 今ハ同輩にいふ(いまはどうはいにいう)」と書かれているなど、「おまえ」という言葉は、立場が同じような人物に使う言葉へと次第に変化していった。