卓球ではストレート勝ちしてはいけない暗黙のルールがある?という話:グッとラック!【2021/02/02】

子どもから大人まで親しまれているスポーツの「卓球」。


例えば、卓球で使われている、こちらのボール。

実は、2000年からわずか2mmほど大きくなっている。

球を大きくした理由は?

「ラリーを長く続かせるため」と言われている。

ボールを大きくすることで、空気抵抗が増すので、ボールの速度が落ち、ラリーが続きやすくなるという。

卓球台の色も変わっている。

現在は、青いものが主流の卓球台。

昔の卓球台は、すべて緑色だった。

なぜ、この色の変化が起こったかというと、

芸能人のタモリさんのひと言がキッカケだったと言われている。

1980年代後半に、あるお昼の番組でタモリさんが、「卓球って根暗なスポーツだよね」と言ったのを聞いた、日本卓球協会の関係者の方が、そのイメージを払拭しようということで、卓球台の色を地味な緑色から爽やかな青に変更した。

そこから徐々に青い台が普及して、1992年のバルセロナ五輪では、青色の台が採用されるまでになった。

卓球では、ネットの高さは15.25cm(※硬式球の場合)、ユニフォームの色はボールと同じ色は禁止、などのルールがある。

一方、ラケットの大きさについては規定がない。(※ただし協会の審査が必要)

そして、卓球には完封勝利をしてはいけないという暗黙のルールがある。

卓球は、11点を先取した方が勝ちというルールだが、

11対0のストレート勝ちは避けるという暗黙のルールがある。

10対0でリードしていた場合・・・、

勝っている選手は、一度わざとミスをして相手に1点を与えるというもの。

相手のメンツをつぶさないためのマナーとして、卓球王国の中国から始まったと言われる。

しかし、近年では、「最後まで全力を尽くすことの方が相手への尊重なのではないか」、「わざと点数を与えることの方が相手への侮辱にあたるのではないか」などということもあって、「完封試合をしない」という暗黙のルールを避ける選手もいる。