新型コロナの変異型「N501Y」「E484K」って何?:おはよう朝日です【2021/04/07】

コロナ禍で、最近「E484K」という暗号みたいな言葉を耳にする。

これは、一体何なのか?

実は、これ「変異株」のこと。

現在、大阪と東京で、それぞれ別の変異型の割合が高くなってきている。

2つの変異型を見てみると、

大阪で多いのは、「N501Y」。

東京で多いのは、「E484K」。

この英数字は、一体どういう意味なのか?

例えば、大阪で広まっている「N501Y」。

丸いものがたんぱく質。それが連なっているのが、コロナウイルスの遺伝子。

これの上から数えて、501番目の「N」というたんぱく質。

この遺伝子がコピーされると、通常「N」が出てくるはずが、コピーミスをすることがある。

間違えて「N」が「」に変わるケースが出てきた。

つまり、「N501Y」は、「N」という501番目のたんぱく質が、ミスって「Y」になりました。という意味になる。

この変異型が大阪で流行っているが、何がやっかいかというと、

「N」よりも「Y」は、細胞にくっつきやすい。だから感染力が強い

もう一方、東京で広まっている「E484K」。

「E」という484番目のたんぱく質が、ミスって「」になりましました。という意味になる。

これが、なぜ問題かというと、

もともと「E」というたんぱく質では「酸性」であったが、「K」に変わったことによって「アルカリ性」に変わる。

これによって、免疫ワクチンの効果を低下させる可能性が出てきた。