コロナ禍で、最近「E484K」という暗号みたいな言葉を耳にする。
これは、一体何なのか?
実は、これ「変異株」のこと。
現在、大阪と東京で、それぞれ別の変異型の割合が高くなってきている。
2つの変異型を見てみると、
大阪で多いのは、「N501Y」。
東京で多いのは、「E484K」。
この英数字は、一体どういう意味なのか?
例えば、大阪で広まっている「N501Y」。
丸いものがたんぱく質。それが連なっているのが、コロナウイルスの遺伝子。
これの上から数えて、501番目の「N」というたんぱく質。
この遺伝子がコピーされると、通常「N」が出てくるはずが、コピーミスをすることがある。
間違えて「N」が「Y」に変わるケースが出てきた。
つまり、「N501Y」は、「N」という501番目のたんぱく質が、ミスって「Y」になりました。という意味になる。
この変異型が大阪で流行っているが、何がやっかいかというと、
「N」よりも「Y」は、細胞にくっつきやすい。だから感染力が強い。
もう一方、東京で広まっている「E484K」。
「E」という484番目のたんぱく質が、ミスって「K」になりましました。という意味になる。
これが、なぜ問題かというと、
もともと「E」というたんぱく質では「酸性」であったが、「K」に変わったことによって「アルカリ性」に変わる。
これによって、免疫ワクチンの効果を低下させる可能性が出てきた。