スマホのバッテリーの減りが早くなったと思うことはないでしょうか?
その原因は、「ながら充電」のせいかもしれない。
みなさんは、どのタイミングでスマホを充電する?
・充電が半分なくなったくらいから
・外で100%で使えるように、家ではなるべく充電器つけっぱなし
・90%切ったら充電したい
など。
充電しながら、動画を見たり、ゲームをしたりする人たちもいる。
この「ながら充電」の影響で起こるのが、バッテリーの劣化。
通常の使い方だと4年持つはずのスマートフォンが、1年しか持たずに電池が持たなくなってしまうようになる。
電気通信大学と携帯市場(中古携帯業者)が行った研究では、iPhoneユーザー1800人 にアンケートをとったところ、「ながら充電」をした人は約8割。
横川慎二 先生(電気通信大学 教授) によると、
バッテリーは外から加わる熱であったり、充電の時の発生する発熱によって劣化していく。
使っていくとバッテリーの最大容量そのものが下がる。これ以上充電できなくなる。スマートフォンの表示では100%と書いているが、実際にはもともと入れられたよりも、少ない容量しか入れられなくなる。なので、使っているうちに電池の減りが早くなった形になる。
「ながら充電」をすると、スマホ本体の温度は、どれだけ上がるのか?
まず、充電していない端末と、充電している端末を比べると、1.2℃の差があった。
そして、こちらは充電しながらゲームをしている「ながら充電」の端末をサーモカメラで撮影したもの。
はじめは、20.3℃だったのが、15分ほど経過すると29.2℃と、8.9℃も上昇。
他にも、100%の状態で、なおも充電をし続けると、過充電となりバッテリーに負荷がかかり劣化するという。
0%の完全放電された状態での充電もバッテリーに負荷がかかる。
本体に熱がこもるとバッテリーに負荷がかかるので、なるべく薄いケースを使った方がよい。
バッテリーの残量が20〜80%の間で推移するのが理想的だという。