ながら充電はバッテリーの劣化を招く!という話:スッキリ!【2021/04/13】

スマホのバッテリーの減りが早くなったと思うことはないでしょうか?


その原因は、「ながら充電」のせいかもしれない。

みなさんは、どのタイミングでスマホを充電する?

・充電が半分なくなったくらいから
・外で100%で使えるように、家ではなるべく充電器つけっぱなし
・90%切ったら充電したい

など。

充電しながら、動画を見たり、ゲームをしたりする人たちもいる。

この「ながら充電」の影響で起こるのが、バッテリーの劣化。

通常の使い方だと4年持つはずのスマートフォンが、1年しか持たずに電池が持たなくなってしまうようになる。

電気通信大学と携帯市場(中古携帯業者)が行った研究では、iPhoneユーザー1800人 にアンケートをとったところ、「ながら充電」をした人は約8割。

横川慎二 先生(電気通信大学 教授) によると、

バッテリーは外から加わる熱であったり、充電の時の発生する発熱によって劣化していく。

使っていくとバッテリーの最大容量そのものが下がる。これ以上充電できなくなる。スマートフォンの表示では100%と書いているが、実際にはもともと入れられたよりも、少ない容量しか入れられなくなる。なので、使っているうちに電池の減りが早くなった形になる。

「ながら充電」をすると、スマホ本体の温度は、どれだけ上がるのか?

まず、充電していない端末と、充電している端末を比べると、1.2℃の差があった。

そして、こちらは充電しながらゲームをしている「ながら充電」の端末をサーモカメラで撮影したもの。

はじめは、20.3℃だったのが、15分ほど経過すると29.2℃と、8.9℃も上昇。

他にも、100%の状態で、なおも充電をし続けると、過充電となりバッテリーに負荷がかかり劣化するという。

0%の完全放電された状態での充電もバッテリーに負荷がかかる。

本体に熱がこもるとバッテリーに負荷がかかるので、なるべく薄いケースを使った方がよい。

バッテリーの残量が20〜80%の間で推移するのが理想的だという。