こちらは、飲み物の自動販売機と、切符の券売機。
同じ自動販売機なのに、お金を入れる所が「横向き」と「縦向き」で違う。
なぜ、違うのか?
これは、中に入っている装置に違いがある。
そもそも自動販売機には、お金がいくら入ったかわかるように、コインを仕分けする装置が入っている。
コインを横向きに入れた場合、コインは横向きでセンサーを通り、いくらのコインか識別される。
そして、横に移動しながら分けられる。つまり、装置は薄型になる。
一方、コインを縦向きに入れる装置は、縦に転がってセンサーを通過、さらに奥へと転がりながら分けられる。
つまり、装置には奥行きが生まれる。
このように、装置の形が全然違う。
例えば、縦向きの装置をジュースの自動販売機に取り付けようとすると、
ジュースがいっぱいで、取り付ける場所がない。
では、横向きの装置を取り付けると、どうなるか?
薄いので、扉の方にスッキリと収まった。
これなら、扉を開ければ、お金の回収も簡単にできる。
一方、箱側には、ジュースをたくさん入れられる。
次に、切符の券売機に、横向きの装置を入れようとすると、
お金の回収をする時に、切符を買う人の邪魔になる。
そこで、縦向きの装置を取り付けると、
券売機の裏側から、お金を回収することができる。
駅のように、たくさんの人が次々に来る場所でも、人の邪魔にならない。