天気予報などで、「大気の状態が不安定」という言葉をよく耳にする。
この「大気不安定」とはいったいどういうことなのか?
「起き上がりこぼし」の説明がわかりやすいという。
起き上がりこぼしは、倒しても下が安定しているので、起き上がる。
天気も同じで、空気は、下の方が重い寒気、上の方が膨張して軽くなる暖気。
これが安定している状態で、何の問題もない。
ただ、ここに風が吹いてぶつかったりすると、これが混ざってひっくり返ったりする。
冷たい空気が上に上がってくると、グラグラ揺れる。
この状態を大気が不安定という。
冷たい空気が上がると、上昇気流ができるので、空気が冷やされて積乱雲が発生する。
なので、急な雷雨などが起こりやすい。
寒気と暖気が逆の状態になっていると、起き上がりこぼしのように、元に戻そうとする。
そこで、雨を降らせて、冷たい空気を下に引きずり下ろす。