ここに、ホットドッグなどにかけるケチャップがある。
この内のひとつを開けて、水の入ったコップの中に入れてみる。
すると、ケチャップは水よりも比重が大きいので、水に沈む。
次に、もうひとつのケチャップを今度は開けずに、袋ごと水に入れる。
今度は、浮いた。
実は、この袋の中には、わずかに空気が入っているため、本来は沈むケチャップが水の中で浮く。
ここで、このケチャップの袋を使ってある実験をする。
まず、ケチャップの袋を空のペットボトルの中に入れ、そのペットボトルの口ギリギリまで水を注ぎ、
フタをしっかり閉める。
この状態では、ケチャップの袋は中の空気のおかげで、浮いている。
ここで、ペットボトルをギュッと握ってみると、
中のケチャップの袋が水に沈んだ。
手を放すと、袋は再び浮き上がる。
これは、なぜか?
実はこれ、ケチャップの袋に入っているわずかな空気が原因で起こる現象。
ケチャップの袋は、中に入っている空気のおかげで、最初は水に浮いている。
しかし、ペットボトルを握ると、水やケチャップの体積はほとんど変化しないが、
袋の中の空気は、握ったことによる圧力で、小さく縮められてしまう。
すると、ケチャップの袋は、中の空気が縮み、体積が減ってしまった分、水から得る浮力が減り、沈んでしまう。
ケチャップの袋は、種類によっては、中に空気が入っておらず、最初から水に沈んでしまうものもある。
水に浮くケチャップの袋を見つけたら、試してみてはいかがでしょうか。