ある銀行では、原因不明の体調不良で、次々と倒れる人が続出した。
しかし、医者にかかった人に、これといった原因は見つからないという。
その倒れた理由を考えてみる。
密閉空間?
窓を開けて換気しているかを確認したところ、毎朝、営業前にしているという。
もし、給気口が閉まっていて、窓も閉めっぱなしであれば、室内の気圧が下がって、人は三半規管に影響が出てしまうことがある。
気密性の高い建物で起こりがちな現象で、
例えば、外から帰宅した時にドアが重くて開けにくかったという経験はないだろうか?
それは、室内の気圧が低い状態の時。
外の外気が室内に入ろうとドアを押し付けるために起こる現象。
この状態の時に室内にいると、気分が悪くなることもある。
【今回の問題では、この線はなかった】
シックハウス症候群?
「シックハウス症候群」とは、壁紙の接着剤・塗料などに使われる成分を吸い込み、頭痛や目眩などを起こす現象。
専門業者に頼めば、検査キットを郵送してくれるので、採取した空気サンプルを送れば、化学物質が発生してるか調べられる。
【今回の問題では、この線はなかった】
クレーマーの客?
客の中には、行員にたくさんのクレームをつける人もいる。
そのモンスタークレーマーせいで、行員が過度のストレスを受けたとも考えられるが・・・。
しかし、クレームに関係なく、常連さんの中にも、気分が悪くなる人がいた。
【今回の問題では、この線はなかった】
幽霊のせい?
銀行に入った瞬間、急に体が重くなり、後ろから誰かに引っ張られるような感覚がしたという人もいた。
【今回の問題では、この線はなかった?】
では、結局、何が原因だったのか?
まさかの原因が判明!
ある客が、ハンコを床に落とした。
そのハンコは、不自然に銀行の入り口の方へ転がっていく。
実は、この銀行は傾いていた。
傾きは、ほんのわずかで、0.8度。
人の体というのは、建物が傾いていた場合、重力などを感知して、バランスを取る器官に変調をきたし、頭痛や目眩などの体調不良を引き起こすことがある。
人間は、わずか0.4度の傾きで、違和感を覚える人が多くなるといわれている。
この銀行の地下には、粘土質の地盤があったため、何年もかけ徐々に沈み、建物が傾いていった。