マンションとアパートの違いは何?という話がありました。
賃貸住宅の場合、建物全体の持ち主である大家さんが、共同スペースの管理や建て替えなどの判断を行っている。
しかし、分譲の集合住宅は、アパートと違って、大家さんがいない。
そのため、共有スペースに関する問題が出てきた。
例えば、廊下に私物の自転車を置いて住人の通行を妨げる。階段で毎日のように読書する。更に、住民全員が通る玄関で立ち話をするなど、
共有スペースで起こる問題を誰が解決するのか、はっきりしていなかった。
その解決策として、1962年に、部屋の持ち主たちだけで管理組合をつくるなど、
みんなで共有スペースを管理しようという法律ができ、
2000年には、住宅の共有スペースの問題を専門家に相談できる法律ができた。
そして、この時、2000年の法律に当てはまるマンションの定義を定めた。
つまり、集合住宅のうち1つの建物の中に、別々の所有者の部屋が2つ以上あるものを
法律上「マンション」と定め、それ以外は「アパート」となった。
ちなみに、現在「賃貸マンション」と書いてあるものをよく見かけるが、
これは、マンションの部屋を買った持ち主が、その部屋を別の人に貸しているなどの場合がある。
それと、マンションとアパートの名称の話。
法律上マンションになる建物でも、「▲▲アパート」という名前を付けたり、
法律上アパートになる建物でも、「〇〇マンション」という名前を付けるのは法律上問題ない。