関西人は、ワイシャツのことを「カッターシャツ」と呼ぶことがある。
これはなぜか?
実は、カッターシャツの名付け親は、
1906年に大阪で創業したスポーツ用品メーカーの「ミズノ」。
当時からワイシャツと呼ばれるものもあったが、
1918年に、ミズノが出した広告には、しっかりとカッターシャツの文字があった。
では、なぜこの白いシャツをカッターシャツと名付けたのか?
ミズノの担当者によると、
創業者の水野利八が袖付きシャツをどういう風に売り出そうか悩んでいた時、大好きな野球観戦で、「勝ったー!勝ったー!」と喜んでいる客を見て、「勝ったー!って縁起がいいな!よっしゃ!カッターシャツにしよう!」と名前が決まった。
とのことだった。
ワイシャツという名前が浸透する前に、大阪で創業したミズノがつけたカッターシャツが関西圏で広まっていった。
しかし、今では、カッターシャツというネーミングは使っておらず、「長袖シャツ」と「半袖シャツ」で販売していた。
そんな「カッターシャツ」は、広辞苑にも掲載されていて、
「襟と袖口が縫い付けられたシャツ」
「元は運動着だが、今はワイシャツと区別なく用いる」
と書かれていた。