食後に右を向いて寝転がらないで!という話:ゲンキの時間【2021/07/04】

食後に横になる時の姿勢の話です。

私たちが食べたものが胃に入ると、胃壁から強い酸性の胃酸などが分泌される。

筋肉を収縮させながら食物と胃酸を混ぜて、約3〜6時間かけて消化する。

栄養を吸収する腸へと送り出される。

普段、お腹がいっぱいになると横になることがある。

実は、この食後にとる姿勢によっては、胃酸が逆流してしまうという。

ここで問題。

食後にとると胃酸が逆流しやすい姿勢はどちらか?

【さぁ、みんなで考えよう!】

考え中

正解はこちら!

「【A】右側を下にする」

これはなぜか?

こちらは、胃の模型。

これを横から見てみると、上の方に「胃底部」という大きな膨らみがある。

ここで、バリウムを飲んでX線で胃の中を観察する実験。

黒い塊の部分がバリウム。

左側を下にして横になった場合、胃底部が下の位置にくるため、バリウムがそこに溜まってくれる。

このように、左を向くと安定して溜まる。

次に、仰向けの状態。

最後に、右側を下にした状態がこちら。

右を向いた瞬間、バリウムが胃底部から流れ出し、下の方に溜まる。

胃底部に空気が詰まって大きな空洞ができてしまう。

これこそが、胃酸が逆流するキッカケ。

胃底部に空気が溜まることによって、ゲップをしてしまったり、それが逆流性食道炎につながる可能性がある。

実際に、右側を下にした状態で、ゲップをすると、一気にバリウムが食道を逆流してしまった。

このように、食後は、右側を下にして横にならない方がよい。