食後に横になる時の姿勢の話です。
私たちが食べたものが胃に入ると、胃壁から強い酸性の胃酸などが分泌される。
筋肉を収縮させながら食物と胃酸を混ぜて、約3〜6時間かけて消化する。
栄養を吸収する腸へと送り出される。
普段、お腹がいっぱいになると横になることがある。
実は、この食後にとる姿勢によっては、胃酸が逆流してしまうという。
ここで問題。
食後にとると胃酸が逆流しやすい姿勢はどちらか?
【さぁ、みんなで考えよう!】
正解はこちら!
「【A】右側を下にする」
これはなぜか?
こちらは、胃の模型。
これを横から見てみると、上の方に「胃底部」という大きな膨らみがある。
ここで、バリウムを飲んでX線で胃の中を観察する実験。
黒い塊の部分がバリウム。
左側を下にして横になった場合、胃底部が下の位置にくるため、バリウムがそこに溜まってくれる。
このように、左を向くと安定して溜まる。
次に、仰向けの状態。
最後に、右側を下にした状態がこちら。
右を向いた瞬間、バリウムが胃底部から流れ出し、下の方に溜まる。
胃底部に空気が詰まって大きな空洞ができてしまう。
これこそが、胃酸が逆流するキッカケ。
胃底部に空気が溜まることによって、ゲップをしてしまったり、それが逆流性食道炎につながる可能性がある。
実際に、右側を下にした状態で、ゲップをすると、一気にバリウムが食道を逆流してしまった。
このように、食後は、右側を下にして横にならない方がよい。