通常、キッチンスケールを使えば、「重さ」を量ることができる。
では、キッチンスケールを使って、「体積」を量ることができるか?
例えば、南京錠の体積を量れるか?
南京錠の他に、「水の入った水槽」と「ヒモ」を使ってもよいものとする。
【さぁ、みんなで考えよう!】
どうすれば、南京錠の体積を量ることができるか?
まず、水槽をキッチンスケールの上に乗せる。
ここでは、900gとなった。
次に、南京錠を水槽に入れるが、その時、付けたヒモを手に持ったまま底にはつけないようにする。
この場合、ハカリは何グラムになる?
918gと、18g増えた。
手でヒモを持っているのに、なぜ重さが増えたのか?
南京錠を水の中に入れている時の方が、少し軽く感じる。
実は、これ、浮力が働いて軽くなっている。
水が浮力で南京錠を支えてくれるから、手は少し楽になるが、一方、水が支えた分と同じだけの重さがハカリには加わる。
実は、この重さが増えた18g。
ということは、逆に南京錠を支える浮力も18gだとわかる。
そもそも、浮力は押しのけた水の重さの分だけ働く。
つまり、南京錠は水に入る時、18gの水を押しのけた。
1グラムの水は、1立方センチメートルなので、南京錠は18立法センチメートルだとわかる。
難しい話に聞こえるが、
要は、水を入れた容器に物を吊るすと、その体積はハカリの数字に現れる ということ。