ここに、マグネットシートがある。
水道の修理や、廃品回収の広告が付いたもの。
この2枚を、ウラの黒い面同士が触れるように重ねる。
すると、マグネットなので、2枚はくっついた。
では、次に、上のマグネットを90度回して、重ねるとどうなるか?
なんと、全然くっつかなかった。
一体、どういうことなのか?
今度は、マグネットシート同士をくっつけて、ゆっくりとスライドさせる。
すると、ガタガタガタと動いている。
実は、この「ガタガタ」と「90度回すと、くっつかなくなる現象」、その原因は同じ。
磁石には、基本的に、N極とS極がある。
しかし、普通のマグネットシートは、そうではなく、NとSが交互に配置されている。
これを横からみると、こんな感じ。
2枚のマグネットシートをこのように重ねようとすると、NとN、SとSが反発して、横にズレてしまう。
また、少しだけスライドさせようとしても、同じように反発してズレるのて、飛び飛びにしか動かない。
そのため、ガタガタとしか動かなかった。
次に、90度回すとくっつかないのは、なぜなのか?
例えば、このような状態で重ねると、
NとSが合っているので、しっかりくっつく。
一方、片方を90度回した状態で重ねると、
くっつく部分と、反発する部分が混在している。
それぞれ、8マスある。
そのため、ちょうど打ち消し合い、くっつかなかった。