マグネットシートの秘密:2355【2021/09/24】

ここに、マグネットシートがある。


水道の修理や、廃品回収の広告が付いたもの。

この2枚を、ウラの黒い面同士が触れるように重ねる。

すると、マグネットなので、2枚はくっついた。

では、次に、上のマグネットを90度回して、重ねるとどうなるか?

なんと、全然くっつかなかった。

一体、どういうことなのか?

今度は、マグネットシート同士をくっつけて、ゆっくりとスライドさせる。

すると、ガタガタガタと動いている。

実は、この「ガタガタ」と「90度回すと、くっつかなくなる現象」、その原因は同じ。

磁石には、基本的に、N極とS極がある。

しかし、普通のマグネットシートは、そうではなく、NとSが交互に配置されている。

これを横からみると、こんな感じ。

2枚のマグネットシートをこのように重ねようとすると、NとN、SとSが反発して、横にズレてしまう。

また、少しだけスライドさせようとしても、同じように反発してズレるのて、飛び飛びにしか動かない。

そのため、ガタガタとしか動かなかった。

次に、90度回すとくっつかないのは、なぜなのか?

例えば、このような状態で重ねると、

NとSが合っているので、しっかりくっつく。

一方、片方を90度回した状態で重ねると、

くっつく部分と、反発する部分が混在している。

それぞれ、8マスある。

そのため、ちょうど打ち消し合い、くっつかなかった。