日本プロ野球(NPB)の歴代「球速ランキング」を見てみると、
1999年当時、時速155kmと計測された 松坂の投球は、最新技術を駆使すると、時速157km と判明。
1981年当時、時速140km代と計測され 20勝投手となった時の江川の投球は、時速158km。
なぜ、時速10kmも誤差が出ていたのか?
おそらく、当時はバッターに近いところを測っていたのではないかと見られる。
最近の投手は、初速、投げた瞬間の速度を測っている。
このランキングを見ても、プロ野球のファンの中には、
「ロッテの佐々木 朗希 投手の時速160km よりも、元巨人の江川卓の球の方が速かった」
という声がある。
これは、いったいなぜか?
「体感速度ランキング」がこちら。
一般的に、投球時の初速と終速の差が少ないほど、バッターの体感速度は速く感じる。
最新のAI分析で、
プロ野球の平均的なストレートの軌道に、どれだけ高い位置でミットに届いているかの差を表す「ホップ成分」を見てみると、
江川の球は、ホームベース地点でも落ちず、平均のストレートよりも高い位置であることがわかる。
通常、落ちるはずの軌道が予想より落ちないと、バッターには速く感じる。
ボールが落ちない理由は?
縦のきれいな回転軸と回転数で、ものすごくホップしていること。
回転数を見てみると、江川が断トツ。