「ポカヨケ」とは?
生産管理技術者である 新郷重夫 氏が提唱した考え方で、
「道具に工夫をして、人間のポカミスを防ぐこと」。
ポカミスを防ぐので、「ポカヨケ」。
今回は、「配管の間違いを防ぐポカヨケ」の話。
こちらは、工場などによくあるパイプの配管。
原料やガスなどが通っている。
あるときこのパイプに破損が見つかった。
修理するために、壊れたパイプだけ元栓を閉めないといけない。
しかし、パイプの先を辿っていくと、複数のパイプがこんがらがって、
どのバルブを閉めればよいが、どれかがわからなくなった。
実際の工場だと、パイプの長さもすごく長かったりして、全部辿っていくのは大変。
こういうときは、バルブに【A】【B】【C】【D】の記号を書いておく方法がある。
もちろんこれでも構わないが、
ミスを完全になくすポカヨケをするためには、次のような方法もある。
奇妙な形の札が出てきた。
壊れたパイプの札を外し、
バルブの所まで持っていく。バルブにも札が付いているので、
手元に持っている札を突き合わせて、同じ形のものを閉めればよい。
非常に簡単で、確実に必要な場所を知ることができる。
すばらしいポカヨケ。
どんなに簡単なことでも、人間に覚えさせるのはリスク。
間違えたくないものは、「物理的なモノ」にしておくとよい。