配管の間違いを防ぐポカヨケ:2355【2022/02/07】

「ポカヨケ」とは?

生産管理技術者である 新郷重夫 氏が提唱した考え方で、

「道具に工夫をして、人間のポカミスを防ぐこと」。

ポカミスを防ぐので、「ポカヨケ」。

今回は、「配管の間違いを防ぐポカヨケ」の話。

こちらは、工場などによくあるパイプの配管。

原料やガスなどが通っている。

あるときこのパイプに破損が見つかった。

修理するために、壊れたパイプだけ元栓を閉めないといけない。

しかし、パイプの先を辿っていくと、複数のパイプがこんがらがって、

どのバルブを閉めればよいが、どれかがわからなくなった。

実際の工場だと、パイプの長さもすごく長かったりして、全部辿っていくのは大変。

こういうときは、バルブに【A】【B】【C】【D】の記号を書いておく方法がある。

もちろんこれでも構わないが、

ミスを完全になくすポカヨケをするためには、次のような方法もある。

奇妙な形の札が出てきた。

壊れたパイプの札を外し、

バルブの所まで持っていく。バルブにも札が付いているので、

手元に持っている札を突き合わせて、同じ形のものを閉めればよい。

非常に簡単で、確実に必要な場所を知ることができる。

すばらしいポカヨケ。

どんなに簡単なことでも、人間に覚えさせるのはリスク。

間違えたくないものは、「物理的なモノ」にしておくとよい。