4回転アクセルジャンプ認定の話:ひるおび【2022/02/11】

北京2022オリンピックで行われた「男子フィギュアスケート」。

中でも、羽生結弦選手の4回転アクセルの挑戦が注目された。

アクセルジャンプは、ショートプログラムとフリーで必ず飛ばなければいけないジャンプ。

ノルウェー出身のアクセル・パウルゼン選手が、初めて1回転半とんで、その名が付いている。

今回の羽生選手の4回転半アクセルは、惜しくも完璧な成功とはならず、判定は、クワッドアクセルアンダーローテーション。

ちなみに、前回の(第90回全日本フィギュアスケート選手権大会)では、半回転足らず、クワッドアクセルダウングレード、つまり3Aの失敗という形になった。

今回は、前回よりも回転したため、4Aの回転不足という形になった。

「4A<」と表示されている。「<」は1つで、アンダーローテーション(回転不足)の意味。

つまり、4Aをとんだけど成功しなかったよ、ということ。

ISU(国際スケート連盟)には、 史上初めての4Aの記録として残る。

注目すべきは、着地する右足の向き。

羽生選手は、とんで4回転をこえた後、緑のエリアのこの位置まで回転した。

4回転アクセルジャンプの技は、4回転をこえた時点で、認定される。

アンダーローテーションではあるが、技として記録に認定される。

しかし、この緑のエリアだと、基礎点は80%しかもらえない。

青色のエリアまでくると、基礎点が100%もらえる。

前回は、4回転半が認定されなかったが、これはなぜか?

前回は、緑のエリアまで回転が届かず、

「4A<<」となり、2つの「<」がついて、「ダウングレード」となった。

表記は4Aとなっているが、ひとつ下の3Aの基礎点になってしまう。 

つまり、

前回:3Aの基礎点
今回:4Aの基礎点の80%

同じような失敗に見えるが、これは大きな違いとなる。