体を温めるなら何を飲みますか?
コーヒー、コーンスープ、おしるこ、など、寒い時に、飲むものはたくさんあるが、
いったい何を飲んだら、1番温まるのか?
実は、飲むものによって、体の温まり方に違いがあるという。
温活について、多くの著書を出している 石原先生(イシハラクリニック副院長)によると、
飲んだものによって体温が上がるのは、物理的に温かいのも理由の1つだが、飲み物に入っている栄養素も関係してくる。栄養素が分解された時に、熱が発するが、そのことを「食事誘発性熱産生」という。これで、体が温まる違いが出てくる。
そして、その違いは、体温上昇の継続時間に出るという。
しかし、今まで、何が1番温まるのかを実験した研究はないという。
そこで、今回の実験。
検証する室温設定は、25℃。
各飲み物の飲む量は、220ml。
飲み物の温度は、60℃。
飲み物は、ずっと座ったまま飲む。(※動作による熱の発生を防ぐため)
測定開始時の体温(36.4℃)を下回るまでの時間を計測。
・白湯 / 40分
・ホットミルク / 20分
牛乳は、漢方や薬膳の観点から涼性の薬膳といわれ体を冷やす性質をもつ。そのため、体温の上昇を長く維持できなかったのではないか。
・紅茶 / 1時間5分
紅茶に含まれる「テアフラビン」には、血の巡りをよくし末端まで温める効果がある。
・コーヒー / 35分
カフェインが血管を収縮させるため、体を冷やす効果が生まれる。
・ココア / 40分
カカオポリフェノールという成分に、血管拡張作用があり、血行を促進する。
・コーンスープ / 1時間35分
「とろみ」が胃の中で停滞時間をより長くするため、内蔵を中心に芯から温まる事ができる。
・豚汁 / 30分 (具材:味噌、豚肉、ニンジン、ネギ、玉ねぎ、大根、ゴボウ)
味噌、ニンジン、ネギ、玉ねぎは、体を温める効果があるが、大根やゴボウは体を冷やす効果がある。さらに、メイン食材の豚肉は体を冷やす。
・生姜湯 / 2時間10分
しょうがの成分、ジンゲロン、ジンゲロール、ショウガオールなど、抹消の血管を開かせて血流を良くする。これらはポリフェノールの一種なので、血液をサラサラにして、血液の流れも良くする。拡張させながら流れを良くするので、手足の温かさが持続する。
今回の実験では、生姜湯が、最も体の温かさを持続させる飲み物となった。