にわとりの卵ほど食べないが、人生でたまに口にする「うずらの卵」。
しかし、私たちは意外にうずらのことを知らない。
うずらは、全国で約443万羽飼育されていて、
その半数以上の約238万羽ほどが、愛知県にいる。
中でも、豊橋市、田原市、豊川市は、県全体の約80%を占める、うずらの名産地。
豊橋市のとある農家で、飼育しているうずらは、約4万羽。
このうち、約90%のうずらが、1日1個卵を生むので、
1日に採れる卵の数は、約3万3000個。
ところで、うずらは飛ぶのか?
うずらは、渡り鳥なので、約3000キロ飛べる。
春から夏にかけて、東北・北海道周辺で繁殖し、
秋になると、四国・九州へ渡り越冬する。
しかし、野生のうずらが主な生息地とする草地が、宅地開発などで減少し、
その数は、年々減少していて、今やうずらは絶滅危惧種に指定されている。
こちらは、うずらのふ化を行っている農場のヒナ。
こちらは、卵からかえったヒナ。
生後1日、ヒナは体長5cm、体重は3g。
うずらの成長は早く、生後1週間も経つと、22g、
生後2週間後には、45gほどに、
生後1ヵ月ほどで、84g、体調20cmほどになり、卵を産み始める。
生まれた卵は、農場へ運ばれる。
卵は、成長するごとに卵も大きくなるので、
月齢ごとに、レーンを変えて飼育。
そのレーンごとに、ベルトコンベアが卵を運んでくれるので、
同じサイズの卵を効率よく回収できる。
ちなみに、殻に模様があるうずらの卵。
実は人間の指紋と同じで、1羽のうずらからは、同じ柄の卵しか生まれないという。
うずらのエサは、主に「玄米・大豆・トウモロコシ等」を細かく粉砕したもの。
こちらのうずら農家で、飼育しているエサ代高騰しているのに対して、逆に卵の値段は変わっていない状況。
あまり儲かる仕事とは言えず、うずら農家は以前と比べて、だいぶ減っている。