うずらの卵の話:かりそめ天国【2022/08/15】

にわとりの卵ほど食べないが、人生でたまに口にする「うずらの卵」。


しかし、私たちは意外にうずらのことを知らない。

うずらは、全国で約443万羽飼育されていて、

その半数以上の約238万羽ほどが、愛知県にいる。

中でも、豊橋市、田原市、豊川市は、県全体の約80%を占める、うずらの名産地。

豊橋市のとある農家で、飼育しているうずらは、約4万羽。


このうち、約90%のうずらが、1日1個卵を生むので、

1日に採れる卵の数は、約3万3000個。

ところで、うずらは飛ぶのか?

うずらは、渡り鳥なので、約3000キロ飛べる。

春から夏にかけて、東北・北海道周辺で繁殖し、

秋になると、四国・九州へ渡り越冬する。

しかし、野生のうずらが主な生息地とする草地が、宅地開発などで減少し、

その数は、年々減少していて、今やうずらは絶滅危惧種に指定されている。

こちらは、うずらのふ化を行っている農場のヒナ。

こちらは、卵からかえったヒナ。

生後1日、ヒナは体長5cm、体重は3g。

うずらの成長は早く、生後1週間も経つと、22g、

生後2週間後には、45gほどに、

生後1ヵ月ほどで、84g、体調20cmほどになり、卵を産み始める。

生まれた卵は、農場へ運ばれる。

卵は、成長するごとに卵も大きくなるので、

月齢ごとに、レーンを変えて飼育。

そのレーンごとに、ベルトコンベアが卵を運んでくれるので、

同じサイズの卵を効率よく回収できる。

ちなみに、殻に模様があるうずらの卵。

実は人間の指紋と同じで、1羽のうずらからは、同じ柄の卵しか生まれないという。

うずらのエサは、主に「玄米・大豆・トウモロコシ等」を細かく粉砕したもの。

こちらのうずら農家で、飼育しているエサ代高騰しているのに対して、逆に卵の値段は変わっていない状況。

あまり儲かる仕事とは言えず、うずら農家は以前と比べて、だいぶ減っている。