北海道の新札幌駅構内を行くと、
歯医者さんの看板がある。
問い合わせ用の電話番号の部分を見てみると、
892ー6480で、4桁の「8」の上にだけ、「ば」というルビがふってある。
通常、語呂合わせなどで、数字に平仮名がついているケースがあるが、
これでは、全く意味がわからない。
院長に話を聞くと、
もともと6480なので、「むしばゼロ」と上にルビを振りたかった。
厳密にいうと、医療広告ガイドラインというものがあり、うちの看板は保健所を通している。
その際に、むしばゼロというのを振るのは、基本的には禁止されている。
(昨今、歯磨き粉や洗剤のCMも、汚れをゼロにできない。
語呂合わせにもコンプライアンスの波が来ていた)
電話番号を取得するのは、自分で基本的には選べない。
NTTの方からランダムに言ってもらい、そこから選択する形になる。
だから、何度も何度も連絡して、「6480」を取得するのに、すごく労力を費やした。
開業するにあたって、一番大変だったのが「電話番号取得」だった。
それだけの努力をしたのにもかかわらず、保健所から「ゴロは入れちゃダメ」だと言われたこのショックは多大なものだった。
(コンプライアンスと戦わなかった?)
もちろん戦いましたね、「6480(むしば)」はどうですか?
保健所「それもダメ」。
苦肉の策で「ば」だけ入れさせてください。「ば」だけはどうですか?って言ったら、
保険所「先生がいいならいいですよ」。
つまり、この看板の「ば」は、コンプライアンスと戦った医院長の意地。
ちなみに、フリーダイヤルが書いてある看板の、
0120ー469ー118(しろく、いいは)も、保健所からダメだといわれたという。
(看板運がないように見える医院長だが)
次の色々考えていることもあるので、
469ー118の方を 一番出していくので、
それぞれの数字で1文字ずつひらがらを表示するようにして、
看板を6枚並べたら、469−118(しろく、いいは)になる。