スーパーの突然の閉店で電子マネーがなくなる!という話:めざまし8【2022/10/06】

2022年10月5日、京都府京田辺市で、多くの人の怒りの声がありました。

その矛先は、スーパーの突然の閉店。

京都と大坂に4店舗を展開するスーパー「ツジトミ」が、10月1日を境に、事前の連絡なく突如一斉に閉店してしまった。

10月5日、近鉄新田辺駅から歩いてすぐのスーパー「ツジトミ」を見ると、お店の中は真っ暗で営業はしていない。

しかし、よく見ると、食品棚には電気が点いていて、野菜など食品が置かれたままの状態だった。

スーパーの利用者によると、

・不便やしびっくりですよね、何も(告知)なしで急にやったんで、張り紙だけあって
・お年寄りの方やったら(他のスーパーまで)今までの倍くらいの距離がありますし、踏切を超えるのは困ってはりますわ

などの声。

一体、なぜ突如閉店するに至ったのか?

閉じられたシャッターの前には、張り紙があった。

そこに書かれていたのは、

「ツジトミは、債権者各位に対し、多額の債務を負担しており、事業の継続が不可能な状況となり、本日をもって事業を廃止することになりました。」

というような内容。

困惑していたのは、利用客だけでなく、従業員も。

このスーパーで働いていたある従業員は、閉店した10月1日も出勤予定だったという。

従業員「(出勤したら)事務所に集まってくれという感じで、『もう今日から仕事しませんので』と弁護士さんから説明を受けたりしました。
破産になったので、今日からもう一切仕事場に入れないので、今日でもう急に終わりですよね。
納得も何もできないけど、もうつぶれてしまったら、どうすることもできないじゃないですか」

問題は、それだけではない。

そこで起きたのは、キャッシュレス化による思わぬ被害だった。

このスーパーでは、現金をチャージすることで、商品の購入が可能な独自のプリペイドカードを導入していた。

しかし、張り紙を見ると、

電子マネーカード(ツジトミカード)をご利用いただいておりましたお客様についても、チャージいただいたチャージ金の返金を行うことは法律上できません。

とのこと。

利用者の中には、4万円以上入れていて、お金が戻って来ないことに対して、怒りの声をあげる人もいた。