電車に乗っていると眠くなるのはなぜ?という話がありました。
これについて、ヒトの体と振動の関係性を研究すること45年、
前田節雄 先生(英国ノッティンガムトレント大学 客員名誉教授)が説明していました。
電車の中で聞く音や振動は、赤ちゃんが胎内で聞く音や振動と似ている。
電車に乗っていると、カーブや線路のつなぎ目などの振動で、
上下・前後・左右・回転など、体は、あらゆる方向に揺られる。
一方、胎内の赤ちゃんは、母親が動いた時の振動が、羊水を通じて伝わり揺られている。
(体に伝わる振動が似ているということは理解できなくもないが、
音が似ているというのは、どういうことか?)
羊水の中にいる赤ちゃんには、外からの音や、お母さんの心拍音が伝わっている。
お母さんの心拍音は、私たちにとって安心できる子守唄。
電車の振動や音が、胎内にいた時と同じと感じた時、
赤ちゃんの羊水の中での記憶を思い出して、
快適さや安心感を思い出し眠気につながっている可能性があると考えられている。