なぜノイズキャンセリングは騒音を消せる?という話がありました。
その仕組みに詳しい 西浦敬信 先生(立命館大学 情報理工学部 教授)が説明していました。
「ノイズ」とは、周辺の音。「キャンセル」とは消すこと。
具体的には、周囲の騒音に対して、真逆の音をぶつけて打ち消す。
音はこちらのような波をしているが、波のプラスとマイナスの成分、
これをひっくり返したような形を「真逆の音」と呼んでいる。
音は、空気が振動して生まれる「波」が耳に伝わることで聞こえている。
ノイズキャンセリングは、この音の波を真逆にしたものを元の騒音にぶつけて消している。
専門的には、これを「逆位相の音」という言い方をする。
この騒音を打ち消す仕組みを瞬時に行うことによって、騒音の中でも音楽だけを快適に聴くことができる。
イヤホンは、どのような仕組みになっているのか?
イヤホンについているマイクが騒音を集める。
そして、集めた騒音の「真逆の音」を作り、騒音とその真逆の音が同時に耳に入るようにすることで、騒音が打ち消され、音楽だけが聞こえるようになる。
ちなみに・・・、
「パッシブ・ノイズキャンセリング」という物理的な壁を作るタイプのノイズキャンセリングもある。