コーヒーカップの底を叩いた音:2355【2023/12/22】

コーヒーカップの底をスプーンで叩くと、何度叩いても同じ音がする。


次に、インスタントコーヒーの粉をカップに入れ、

お湯を注いでから、

何度かカップの底を叩いてみる。

すると、だんだんと音が高くなっていった。

そして、しばらく時間が経つと、音の高さは一定になった。

これは、なぜか?

実はこれ、コーヒーの粉に含まれている空気が原因。

コーヒーの粉をお湯に溶かすと、粉に含まれているわずかな空気が、気泡としてお湯の中に出てくる。

その気泡は、カップを叩く音の高い音を吸収してしまうため、

コーヒーの溶け始めは、くぐもった低い音ばかりが聞こえる。

そして、気泡が出ていくにしたがって、それまで気泡に吸収されていた高い音が、だんだんと聞こえるようになる。

そのため、粉の溶け始めで、お湯の中に気泡が多い時と、

お湯の中から気泡が出ていった後では、

高さの違う音として聞こえる。

これは、コーヒーだけでなく、ココアの粉などでも起こる。