コーヒーカップの底をスプーンで叩くと、何度叩いても同じ音がする。
次に、インスタントコーヒーの粉をカップに入れ、
お湯を注いでから、
何度かカップの底を叩いてみる。
すると、だんだんと音が高くなっていった。
そして、しばらく時間が経つと、音の高さは一定になった。
これは、なぜか?
実はこれ、コーヒーの粉に含まれている空気が原因。
コーヒーの粉をお湯に溶かすと、粉に含まれているわずかな空気が、気泡としてお湯の中に出てくる。
その気泡は、カップを叩く音の高い音を吸収してしまうため、
コーヒーの溶け始めは、くぐもった低い音ばかりが聞こえる。
そして、気泡が出ていくにしたがって、それまで気泡に吸収されていた高い音が、だんだんと聞こえるようになる。
そのため、粉の溶け始めで、お湯の中に気泡が多い時と、
お湯の中から気泡が出ていった後では、
高さの違う音として聞こえる。
これは、コーヒーだけでなく、ココアの粉などでも起こる。