日本初の内臓脂肪減少薬「アライ」。
2024年4月から販売される。
しかし、購入するには、いくつか条件があり、
肥満体型の成人でないと買えない。
他にも、難しい条件があり、
・服用3か月前から生活習慣を改善しないといけない
・代理購入できない
・1か月分しか購入できない
ダイエット目的などで、安易に購入できないようになっている。
条件だらけだが、医師の処方箋はいらず、薬剤師との対面販売となっている。
これは、国の医療財政がひっ迫しているので、なるべく病院に通わないで、薬局ですましてほしいという狙いがある。
肥満から発生する糖尿病や高血圧症など、いろいろな健康障害を引き起こす因子として肥満があるので、それを予防することで、健康が守られる。
アライを1日3錠の服用で、期待される効果は?
アライを飲むことで、体に何が起こるのか?
「リパーゼと結合して、脂肪を分解する働きを弱める」
難しそうなので、簡単に説明すると、
なぜ、脂肪がついてしまうのか?
ポイントは、お腹の中の小腸。
脂肪は、小腸の中で、
分解されて、吸収される。
ここは、小腸の中。
3人ひと組で脂肪をつくっている。
実は、このままでは脂肪は、いっさい吸収されない。
なぜなら、3人の状態では、小腸の壁を通らない。
そこで、登場するのが、お隣のすい臓からやってきた酵素「リパーゼ」。
リパーゼは、脂肪を分解する。
バラバラになった脂肪酸は、小腸の壁から吸収されるようになる。
こうして、脂肪がたまる。
人間にとって、脂肪は大事なエネルギー。
リパーゼは悪者ではないが、たくさんの脂肪が吸収されると、肥満の原因になる。
そこで、新薬「アライ」の登場。
アライの主成分の「オルリスタット」。
オルリスタットは、脂肪を分解しようとするリパーゼを邪魔する。
脂肪は分解されなければ、小腸で吸収されないので、そのまま通過し、
体の外へ排泄されていく。
これが、アライが脂肪の吸収を抑える秘訣。
この薬には、注意点もある。
食べ物の中の脂をそのまま便に出してしまう薬なので、
下痢をしたり、便が脂っぽくなったり、脂が漏れて下着を汚してしまったりと、不愉快な副作用もある。
しかし、摂取する脂の量を減らせば、副作用も減るので、
不愉快な副作用を減らすために、自ずと健康的な食生活に変っていくという効果もある。