銀行の振り込みの話です。
昔は銀行に行って、相手先の口座や振り込む金額などを用紙に記入。
窓口で、用紙・印鑑・通帳、場合によっては現金を渡し、職員が間違いがないかを確認。
これで、ようやく振り込みが完了。
相手先に届くのは、次の営業日だった。
このように、昔は、お金を振り込むのに、たいへん時間と手間がかかった。
しかし、今は、窓口に行かなくても、ATMでできたり、
スマホやパソコンから24時間いつでも振り込め、相手先にも、すぐ入金されるようになった。
このように、今は、振り込みが便利になったが、
実は、お金の流れは昔と変わっていない。
お金を振り込む時は、もちろん紙幣が動いているわけではなく、データが動いている。
例えば、振込元と振込先の銀行が違う場合、どうやってお金を移動しているのか?
まずは、A銀行のケンコバさんが10万円をB銀行のカズレーザーさんに振り込んでくださいと申し入れる。
すると、それが、「全銀システム」といって、全国の銀行が入ってるコンピューターのネットワークから、
全国銀行データ通信システム(全銀システム)
金融機関(全国1100以上)とネットで結ばれ、振り込みなどをオンライン処理
データ情報が、B銀行にいって、カズレーザーさんの口座に10万円振り込まれる。
ただ、このままだと、B銀行にお金が移動していないので、損しているように見えるが・・・。
そこで、必要になるのが、先ほどの全銀システム。
銀行間のやり取りを中継するとともに、いくらもらって、いくら払えばいいのかを銀行ごとにまとめて計算。
その情報は、多くの銀行が口座を持つ日本銀行に送られ、残高を増減することで、
現金を動かさずに、やり取り(決済)を完了させている。
この全銀システムは、50年以上前の 1973年から稼働しているシステム。
これが少しずつ、システムが更新されて、次の更新が2027年の予定。