「恥ずかしい」ってなに?:チコちゃんに叱られる!【2024/05/31】

「恥ずかしい」ってなに?という話がありました。

この感情について研究している、

菅原健介 先生(聖心女子大学 現代教養学部 教授)が、説明していました。

「恥ずかしい」というのは、人間ならではの感情だと考えられている。

なぜなら、人は、群れの中で生きる動物だから。

もちろん、群れをつくる動物は他にもいるが、中でも人間は社会的な動物。

つまり、他の人がいないと生きていけない動物。

人は、家族や学校や会社など、さまざまな社会の中で、

人との関わりを持って生きている。

例えば、スーパーで食料を手に入れたり、病院に行って治療を受けたりするのもその一つ。

日常生活の、さまざまな場面で、必ずと言っていいほど、社会と関わっている。

一般的な生活を送るために、

社会の中に、自分の居場所を確保しておかなければいけない。

つまり、社会の中で生きていくためには、

その社会の一員でいられるようにすることが必要。

そのために役立つのが「恥ずかしい」という感情。

例えば、知り合いと間違えて、他人に声をかけてしまうというミスをした経験はないだろうか?

このとき「恥ずかしい」という感情がどういう意味を持つかというと、

変な人だと思われて、社会の中での自分の評価が下がる。

もしかしたら、社会から見放されてしまうという可能性が出てくる。

「恥ずかしい」という感情は、その可能性を教えてくれる危険号。

社会と密接に関わって生きている私たちは、そこから放り出され、

社会に居場所がなくなると、生きていけなくなる可能性がある。

そのため、社会の中で自分の評価が下がったときに、

「恥ずかしい」という危険信号のアラームが鳴ることで、

社会から見放されないように自分の行動を見直し、居場所を守ろうとしている。

一方、人からほめられて、恥ずかしい時もある。

上司「君は、お笑い芸人みたいにおもしろいな」
部下「そんなことないですよ」

この時、部下が恥ずかしがるのは、相手からの評価に対して 自分の能力が見合っていないと感じるから。

相手から要求されたことが達成できないと、自分の評価が下がり、

社会に居場所がなくなるのでは・・・、というメカニズム。

恥ずかしい時の表情は、大きく4つに分けられる。

ちなみに、「非ハジ+非テレ」は、いわゆる「ドヤ顔」。