40年間一緒にいた二人は双子なのか?:探偵ナイトスクープ【2024/06/21】

二人の女性の話です。

依頼内容

私の母について、ご依頼させて頂きます。母は双子で生まれたそうなのですが、生まれてすぐ養女として別の家に引き取られました。そして、二十歳を過ぎた頃、たまたま町内に、顔も声も体形もそっくりな女性を見つけたそうです。母はその女性が恐らく双子だろうと、勝手に結論づけ、それ以降40年間、彼女と親密なおつきあいを続けています。母と母にそっくりな彼女が、本当に双子かどうかの真相は分からないまま、2人は還暦を迎えました。戸籍も確認しましたが分かりませんでした。2人は本当に双子なのか、母が元気なうちに真相を知りたいです。とにかく、一度、話を聞いてくれませんか?

スタジオにて

ゆりあん探偵「依頼者のお母さんは晶子さんで 現在61歳です。養女として育って、二十歳過ぎた頃に、偶然そっくりな人を見つけて『私ら双子やで』って勝手に結論づけて、つきあいだして40年。偶然にも、そのそっくりさんもお母さんと同じ61歳で。でも戸籍を確認しても、誕生日も違うし、双子っていう結論が出なかったんですね。なので、あの・・・真相を知りたいということで、今回 行って参りました。真相を究明致します。」

調査開始

依頼者(娘)「会った時から本当に双子なのかっていうのは、疑問ではあったらしいんです。
たまたま出会って、それがほんとに双子だったとか、そういうことって、なかなかちょっと現実には起こらないと思うから」

(二人に会ってみる)

依頼者の母の白川晶子さん(61) 10月15日生
依頼者の叔母?の寺嶋由美さん(61) 10月9日生

晶子・由美「よろしくお願いします」

ゆりあん「声・・・」

晶子「そう、声が似てるの」

晶子「5歳の時に、いとこの家に遊びに行って、この人(由美)を見かけた時があって」

ゆりあん「待ってください、たまたまですか?」

晶子「たまたま。なんか、家がいとこの家に近所に住んでて、『なんであの人私にそっくりなんだろう?』って」

由美「それこそ、だから近所に彼女がいとこの家に遊びに来たのを見て、
気持ちが悪くて、カーテンを閉めてっていうのが、なんとな〜くここ(頭の中)にあって、
あとから考えると、きっと、『似てたから気持ちが悪かったのかな?』っていうのが、あとあと、大きくなってからは、そう思いました」

(当時の二人の写真がこちら)

晶子「それから、同級生が部活とかで地方に行ったりすると、
『お前にそっくりなヤツがいる絶対あれは双子だ』って
言われて帰ってくるので、そうなのかな〜っていう感じですよね」

ゆりあん「それを家帰って、お母さんとかに・・・」

晶子「言うと、『世の中には3人同じ顔の人がいる、「それはきっと、そのうちの1人だ』と」

由美「同じく やっぱり、同級生から言われて親に聞いて、
親は『世の中には3人いる、似た人が』って言われて、私も そんなもんかなっていうぐらいな」

由美「高校生の時に血液型の授業やるじゃないですか、
その時に、父と母の血液型から私が生まれるべきではない血液型だったので、
それで、自分は養女なのかなってちょっと疑って、やっぱ悩んだ時期がありました」

(実は、2人とも養女だった)

(そして時は流れ、晶子さんが成人を迎えた頃)

晶子「昔『タウンページ』って電話帳 調べられるので、それで名前は分かってたので電話してみたんです。
で『私たち、もしかしたら、双子かもしれないんだけど』って、『1回会ってみない?』って。
そしたら『会ってもいいよ』って言われたので、会いに行きました。
なんでか分かんないけど、その時は、会わなくちゃと思いました。」

由美「私は双子だっていうよりは、自分が養女だったので、もしかしたら、
(晶子も自分が) 養女だとわかって、電話をよこしたのかな?と思って、
だったらやっぱり双子なのかなって思ったので、
じゃあ、私も会ってみようと思ってお話してみようと思ったんです。」

ゆりあん「会った時、どう思いました?」

由美「しゃべり方も声もそっくりだ、同じ物を買ってたり、
なんかスヌーピーのタオルとかあったんだよね、同じものを買ってたんですよ、
とか、同じ歯を治してたりとか、好きなものとか嫌いなものが同じだったんですね。
コーヒー飲まないとか、にんじん嫌いとか」

ゆりあん「じゃあ私たち今日から双子なってなったってこと...すごい」

ゆりあん「そっから時を経て、双子の確証はそれ以上何もなることなく?」

晶子「はい、でも38の時にうちの母が、
『実は、押入れに赤ん坊が二人いて、その内の一人を米、醤油、味噌10ヶ月分と代わりにもらってきた』っていうのを聞いて、『あっそうなんだ』って」

ゆりあん「いつの時代の?」

ゆりあん「1962年に米と・・・」

晶子「醬油と味噌」

ゆりあん「味噌で、子どもを交換・・・」

晶子「私もちょっと、あれ?米?と思ったんですけど」

由美「うちの母の場合は、『最初、双子だって言われないでもらった』って晩年聞いてたので」

晶子「DNAを鑑定してほしかったんですけど、もし違ったら困るじゃないですか、
今まで、こんな40年も一緒にきょうだいで双子だと思ってきてるのに」

ゆりあん「ドッペルゲンガーなだけ?」

晶子「どうなんだろうねって話をしてて、この人(娘)がそれをずっと聞いてて、
今回『探偵』に依頼してくれたので・・・」

(二人の希望でDNA鑑定をすることに)

(東京の法科学鑑定研究所に到着)

二人の口腔内細胞からDNAを採取

(そして、翌日・・・)

検査の鑑定書を見てみると・・・

【「Yumi Terashima」と「Akiko Shirakawa」は一卵性双生児であると判定できる】と書いてあった。

24の遺伝子座が全て一致。

この組み合わせのDNA型を持っている人が、何人に1人なのか?

211秭4124垓7020京9640兆人(211,412,470,209,640,000,000,000,000人)に1人と算出されることから、理論上、同一のDNA型を持つ他人は地球上に存在しないといえる。

由美「よかったわ〜」
晶子「ねぇ〜」

由美(叔母)「アンタ(姪)、気使わなくていいんだよ!」

依頼者「叔母さん!」
由美「姪っ子!」