日頃、疑問に思っていることがある。
それは、魚のことについて。
私たち人間は、魚を生き物扱いしていないのではないかと思うことがある。
例えば、テレビの生放送で、魚をさばいて刺し身を食べる映像が流れることがある。
中には、活造りにして、さばいた状態で、生かしておくなんてこともある。
新鮮な魚は美味しいという画を撮りたいのかもしれないが、これに違和感を感じる。
もし、同じ動物でも、豚や牛、鳥だったら同じように捌くところを、放送するだろうか。
おそらく、放送コードなどに引っかかるなどして無理だと思う。
では、それらは魚と何が違うのか?同じ動物なのに。
考えられるのは、「声」や「痛み」。
ここでの「声」とは、さばかれる時に出る悲鳴のこと。
映像と共に聞いて不快な音が出るであろう哺乳類に対して、魚類は声を出さない。
ここでの「痛み」とは、さばかれる時に出る苦痛のこと。
身を切られて痛みを感じるであろう哺乳類に対して、魚類は痛みを感じないなどと聞くことがある。
これらの理由で、哺乳類と魚類の扱いに差が生まれているとしたら、問題な気がする。
人間でも、痛みを感じず、声を挙げられないような人が、もし居たら、平気で殺されそうな気がしてしまうから。
なぜ、人間は魚に対して冷たいのか?
虫を殺しても何とも思わない人がいるように、生き物の線引きをどこかでしてしまっているのだろうか?
一方、もし人間が痛みだけを感じて、声が挙げられないような、植物状態になってしまったら、どうなるのか?
本人が死にたいと思っても、安楽死が認められない国の場合、周りによって生かされ続ける。
皮肉なものですね。