数字の話です。
依頼内容
ぶしつけな依頼で申し訳ないのですが、私と一緒に数を数えてもらえないでしょうか。
というのも、先日、子どもと湯船につかっている時、
10まで数えたら出ようねと、一緒に 1・2・3と数を数えていたところ、
ふと、「1秒で言い切れない最初の数字は何なんやろ」という疑間が湧きました。
その日から、何度か試してみたのですが、子どもはすぐ飽きてしまうし、
1人で数字を連呼する孤独感にも負け、いつも途中で断念してしまいます。
大変根気のいる依頼かと思いますが、共に励まし合い、
1秒で言い切れない最初の数字は何なのか、調査して頂けないでしょうか。
気力と根性のある探偵さん、ご協力お願いします。
調査開始
今回の探偵は、霜降り明星のせいや。
数を数える時の1秒を正確に計るシステムを用意。
1秒以内に数が言えたかを判定するのは、
放送芸術学院専門学校の講師で、現役音声マンの田中貢さん。
基本は、モニターでカウントする。
1周1秒の間に、数字が言えればセーフ。
そして、メーターを見て1秒を超えたと思ったら、審判が音声メーターをチェックする。
波形から正確なタイムを出す。
波形が重ならないように、依頼者の女性(奇数)とせいや(偶数)が交互にカウントする。
最初は、余裕があるが、「397」辺りから「7」がつく数字が言いづらく時間を取られることに気づく。
1から10まで発音しにくいのが「7(なな)」で、舌を使わないといけない。
その後、「100」を通過し、3桁突入。
途中、「778」で、初めて審議が入る。
波形でタイムを見ると・・・、
なんと、1秒ジャストでセーフ。
その後も、カウントは続き・・・
「1000」を通過し、4桁突入。
ここからは、「千(せん)」が追加され、
全部、唇を動かさないといけない「88(はちじゅうはち)」なども言いづらくなる。
1900から2000の初めの方は、西暦で馴染みがあるので、意外と言いやすい。
例:1853年ペリー来日、1972年アグネス・チャン来日。
そして、とうとう「10000」まで到達。ここまでで4時間かかっている。
ここから5桁ゾーン突入。
そして、とうとう1秒では言えない数字が登場。
「12788(いちまん にせん ななひゃく はちじゅう はち)」。
波形でタイムを見ると・・・、
1.1秒。1秒を超えた。