数える時に正の字を書くのはなぜ?:チコちゃんに叱られる!【2024/10/04】

なぜ数える時に「正」の字を書くのか?という話がありました。

これについて、国語辞典の編纂者で日本語の語源に詳しい、

飯間浩明 さんが、説明していました。

この「正」の字は、明治時代になってから広まった書き方。

江戸時代の終わりまでは、「玉」の字を使っていた。

玉という字をお金やモノを数える時にも使っていた。

この「玉」という字は、宝石のこと。

尊い・貴重だというイメージがある。お金もまた同じ。

明治時代に「正」の字になったのは、鉛筆が普及したから。

これまでは筆を使い「玉」を書いていたが、

鉛筆は墨をすらずに簡単に書ける。

しかし・・・、

筆で「玉」の字を書くと、点は見えやすいが、

鉛筆で「玉」を書くと、線が細く色が薄いので、かすれて点が見えにくい。
そのため、紙の汚れか点かがわかりにくかった。

一方、「正」の字は、5画すべてが直線なので、見間違えにくい。

他の5画の漢字に、「田」や「永」などがあるが、

途中で折れ曲がったり、今何画目かが分かりにくいので、

結果、「正」の字がいいと残った。