マヨネーズってなに?という話がありました。
これについて、大手マヨネーズメーカーで10年間、
マヨネーズの研究開発している、大石紗佑里 さんが説明していました。
そもそも日本のマヨネーズは、
各メーカー、卵・お酢・油などを混ぜて作っている。
その中でも、食品表示基準によって、入れる油の量が決められている。
消費者庁が管轄する「食品表示基準」によると、
マヨネーズに入れなければならない油の量は、
食用植物油脂の重量の割合が、65%以上と定められている。
つまり、カロリーを抑えるために、油の量が65%未満になっているものは、マヨネーズとは呼べない。
確かに、マヨネーズの食品表示の名称には、「マヨネーズ」と書かれているが、
油が65%未満のものは、「半個体状ドレッシング」や「サラダクリーミードレッシング」
などと書かれていて、「マヨネーズ」とは書かれていない。
そもそもマヨネーズとは、何なのか?
マヨネーズは英語で、「Mayonnaise」と書くが、
元々は、「Mahonnaise(マオンネーズ)」と書かれていた。
これは、「マオンのソース」という意味。
マオンは、地中海に浮かぶ、メノルカ島にある港町。
船が宙に浮いているように見えるほど、透明度の高い海が観光地として大人気。
マヨネーズは元々、このマオンという町で食べられていたソースだった。
世界に広まったきっかけとなったのが、18世紀にヨーロッパで起こった七年戦争。
七年戦争(1756年〜)とは?
領土をめぐり世界各地でイギリスとフランスが対立
当時、メノルカ島はイギリスが支配しており、地中海進出の拠点にしていたマオンをフランスが攻撃。
そのフランス軍を指揮していた将軍が、リシュリュー公爵。
このリシュリュー公爵がマヨネーズを世界に広めたという。
ある日、リシュリュー公爵は、攻め入っていたマオンの宿に宿泊する。
そこで公爵はおもむろに台所に入り、「この肉をお前の料理法でおいしくしろ!」と、
宿の主人に無茶振り。そこで宿の主人が、マオンでよく食べられていたソースを肉にかけて提供したところ、
公爵は大絶賛。レシピをフランスに持ち帰り、そのソースを「マオンのソース」として紹介。
フランス全土に広まり、アメリカに渡った移民たちによって、世界中に広まっていった。