日本の国土面積は、どうやって計算するのか?という話がありました。
これについて、国土の面積を担当する塚﨑靖久さん(国土地理院 地名情報課 課長補佐)が説明していました。
国土の面積は、すべて台形にして計算している。
座標法による面積計算・・・公的な面積を求める際に使用する計算方法
この式を使うことで、頂点がたくさんある複雑な形でも、全て台形にして計算することができる。
今回は、鹿児島県の屋久島を例に説明する。
まず、屋久島の地図に図形の頂点、つまり、角となる点を表示する。
拡大すると、たくさんのバツ印がある。
このバツ印の一つ一つが、台形の頂点となる。
実際には海岸線を埋め尽くしたバツ印。
それを、今回はわかりやすく、島の形を保つ最低限の14個まで減らし、屋久島を14角形の図形として説明する。
14角形をXY座標に表示し、台形に分けていく。
このように、それぞれの頂点から、真っ直ぐに線を下ろし、
細かく台形に分けていくと、全部で6つの台形が出来た。
次に、先ほどと同じように、図形の頂点から海の部分も台形に分けていく。
今回、海の部分は、8つの台形に分けることができた。
結果、14個の座標点から、14個の台形が出来た。
つまり、座標点の数と出来る台形の数は同じになる。
全体の台形の面積を出した後に、いらない部分の台形の面積を引くことで、土地の面積が求められる。
ちなみに、海岸線など自然の曲線は、より多くの座標点を打つことによって、
全て、短い直線とし、できるだけ自然の形に近づけて計算している。
今回の屋久島は、座標点が、約2万5,000点あり、その面積は、504.25方km²。
日本地図で、約1,500万個の台形が出来上がる。
日本の面積は、離島も含め、日本の面積は各市区町村ごとに計算する。
全部のデータを先ほどの式に入れる計算を、すべてコンピューターでやっている。
こうして算出された日本の国土の面積は、日本の国土の面積37万7975.81km²。
国土地理院では、年4回、国土の面積を公表している。