紙パックの舟で琵琶湖を横断したい!:探偵ナイトスクープ【2025/04/25】

ミルクティーの紙パックの話です。

依頼内容

僕は物心ついてから20年以上、とにかくミルクティーが大好きです。
大学進学のため、地元・滋賀県から上京してからは、さらに愛をこじらせ、
900mlの紙パックに入ったミルクティーを毎日飲んでは、
紙パックを洗い、干し、収納し、ため続けること10年。
830個を一人暮らしの自宅に保管しています。
というのも僕には、ひそかな夢があるからです。
それは、愛してやまないミルクティーの紙パックで舟を作り、
ふるさと・滋賀県に広がる琵琶湖を雄大な景色を存分に味わいならがら、
この手で漕いで渡ることです。
さらに、今年(2025年)6月から、彼女と同棲することになり、
彼女から「新居には持ってこないでね」と、言われてしまいました。
そう、まさに今しかないのです。
しかし、僕にあるのは熱意とミルクティーへの愛情だけで、
舟作りの知識は全くありません。
そこで、探偵さんにお願いです。
僕と一緒に舟を作り、2人で乗り込み、
共に琵琶湖の対岸を目指して頂けませんでしょうか。

調査開始

こちらが、キレイに収納されたミルクティーの紙パック。

依頼者が大学へ行ったのが2016年からで、その後、9年間貯め続けた数は、合計830個。

今回、対岸を目指すポイントは、琵琶湖大橋近辺の全長1.4km。

スタート地点は、琵琶湖の堅田漁港。

この日は、かなりの強風。

「比良おろし」があり、舟出のコンディションとしては、良くない。

「比良おろし」とは?
比叡山から琵琶湖に向かって吹く風で、3〜4月に最も強く、波が荒れやすい。

頑丈な舟を作らないといけないため、工作DIYユーチューバーのかずいちさんに教えを請う。

紙パックで舟を作るポイントは2つ、それは「浮力」と「耐久性」。

こちらの模型でいうと、青い部分が浮力、赤い部分が耐久性。

場所によって、2種類の紙パックを使い分ける。

舟を浮かすための浮力の紙パックの作り方がこちら。

密閉するために、テープでしっかり封をして、浮き輪みたいな感じにする。

人が座るための耐久性の紙パックの作り方がこちら。

1つの紙パックに畳んだ紙パックを3つ入れることによって、

縦方向に力を押してもかたく耐えられる。

たくさんの紙パックを用意して、

1本の棒状につなげて、

これを横に並べて、つなげて、板状にして完成。

改めて、コースを紹介。

琵琶湖の西側にある堅田漁港から、

約2km先、対岸の東側にある守山漁港を目指す。

作った舟を海上に浮かべて、2人が乗っても、全然沈まない。

途中、紙パックで作ったオールは壊れ、役に立たなくなったため、

オールだけは、文明の利器を使うことに。

そして、この日、

琵琶湖を横断できた。