体が柔らかい人と硬い人の違いは?という話がありました。
これについて、フィジカルトレーナーの中野ジェームズ修一さんが説明していました。
体が柔らかったり硬かったりするのは、
筋肉が長いのか、短いのか長さの違い。
例えば、足を伸ばして座り、つま先に手を伸ばした時、
柔らかい人は膝を伸ばしたまま、体を折り曲げられるが、

硬い人は 膝が浮き上がり、体が前に倒れない。
これは、太ももの裏にある筋肉が短いから。

体が柔らかい人は、この筋肉が長いため、
骨盤が無理なく動くので、体が倒れ 膝も曲がらない。
一方 体の硬い人は、この筋肉が短いため、
骨盤が引っ張られ 体が倒れにくく膝が曲がってしまう。

このように、筋肉の長さによって、柔らかい人と硬い人の差が生まれる。
では、筋肉はどのようにして、長くなったり、短くなったりするのか?

筋肉は「筋線維(きんせんい)」という細長い線維を
無数に束ねたもので出来ている。

筋線維は「筋原線維(きんげんせんい)」という、
更に細長い線維の束で出来ている。
筋原線維は「サルコメア」というタンパク質が、
横一列で チェーンのようにつなぎ合わさっている。

体が柔らかい人は、このサルコメアの数が多い。

サルコメアは、脳の指令によって数が変わる。
「ストレッチをすると体が柔らかくなる」ということは知られているが、
脳は「なぜ毎日 筋肉をこんなに引っ張るんだ?
筋肉が切れてしまうんじゃないか!」と反応する。
人間の脳は、常に環境に適応するように働く。
そうすると、体を守ろうとして細胞分裂が起きて、
サルコメアの数を増やそうとする。
イメージでいうと、サルコメアのひとかたまりが、
横一列で、もう一つ増えていくイメージ。

サルコメアが増えることによって、筋原線維が長くなり、
そして、筋肉が長くなり、可動範囲が広がって、
体が柔らかくなるという仕組み。
では、体が柔らかい人は、
一度筋肉が長くなったら、ずっと柔らかいのか?
そうではない。
実は、サルコメアは、体を動かさなくなると、どんどん、減っていってしまう。
筋肉を動かさない人は、
脳が「こんなに長さがいらない」と判断をして、サルコメアが減っていく。
筋肉が短くなって、少し伸ばそうとしただけでも、限界に達してしまう。
つまり、体が硬くなってしまうということ。
柔らかい体の方が、ケガの防止になるので、
適度にストレッチをすることをオススメする。
しかし、週一でストレッチしても意味はない。
脳が「あっ、週1回のイベントなんだ」と判断して、
サルコメアを今以上、増やそうとはしてくれなくなる。
そして、無理やり筋肉を伸ばしてもダメ。
「痛い」と感じるほど、強く筋肉を伸ばしてしまうと、ケガをするおそれがある。
脳が「このままだとヤバいので、筋肉は収縮させなさい!」と、指令を出す。
サルコメアが増えるどころか、逆に筋肉が硬くなり、伸びなくなっていく。
ストレッチは、「痛気持ちいい」くらいがベスト。
やればやるほど、柔軟性が高まる。






