ここに、「あんみつ」がある。
この中に入っている「寒天」を使って実験。
まず、板の上に、寒天を1ずつ置いて、積み上げていく。
そして、スマホのライトを使う。
部屋を暗くして、寒天の左側から白いライトを照らしてみると、
左側は青っぽく、右側がオレンジ色っぽくなった。
寒天によって色が違うのか?
試しに、右側からもライトを照らしてみる。
今度は逆に、左がオレンジで、右が青になった。
つまり、ライトに近い方が青っぽくなり、離れた所がオレンジっぽくなるということ。
これは、なぜか?
元々、ライト自体は白い光。
白い光とは、いろんな色が混ざって白くなっている。
この白い光が寒天を通るとき、
青い光は波長が短いので、散乱しやすく、遠くまで届きにくい。
残った波長の長い赤い光は、散乱し難く、遠くまで届くので、
ライトから離れた方はオレンジっぽくなる。
実はこれ、「夕焼け」と同じ現象。
こちらは、地球の北極を真上から見た図。
太陽は左にあるので、右側が夜になっている。
地球は赤い矢印の方向に回るので、上の位置にいる人は、もうすぐ夜になる夕方の場所にいることになり、その左側にいる人は、まだ昼間の場所にいる。
みなさんもご存知の通り、地球は空気で覆われている。
この空気が、先ほどの寒天と同じ役割を果たす。
夕方の人の空は赤く、昼間の人のいる空は青くなっている。
太陽の白い光は、先ほどの説明と同じ。
青い光は早めに散乱してなくなってしまう。
残った赤っぽい光だけが、遠くに届く。
なので、昼間は空が青く見え、夕方には赤く見える。
規模は違うが、夕焼けと寒天で、全く同じことが起こっている。