寒天を照らすと夕焼けに似ている?という話:2355【2020/10/16】

ここに、「あんみつ」がある。

あんみつ

この中に入っている「寒天」を使って実験。


寒天

まず、板の上に、寒天を1ずつ置いて、積み上げていく。

寒天を積む

そして、スマホのライトを使う。

スマホのライト

部屋を暗くして、寒天の左側から白いライトを照らしてみると、

白いライト

左側は青っぽく、右側がオレンジ色っぽくなった。

寒天によって色が違うのか?

試しに、右側からもライトを照らしてみる。

白いライト

今度は逆に、左がオレンジで、右が青になった。

つまり、ライトに近い方が青っぽくなり、離れた所がオレンジっぽくなるということ。

これは、なぜか?

元々、ライト自体は白い光。

白い光とは、いろんな色が混ざって白くなっている。

この白い光が寒天を通るとき、

青い光は波長が短いので、散乱しやすく、遠くまで届きにくい。

残った波長の長い赤い光は、散乱し難く、遠くまで届くので、

ライトから離れた方はオレンジっぽくなる。

実はこれ、「夕焼け」と同じ現象。

こちらは、地球の北極を真上から見た図。

地球と太陽の光

太陽は左にあるので、右側が夜になっている。

地球は赤い矢印の方向に回るので、上の位置にいる人は、もうすぐ夜になる夕方の場所にいることになり、その左側にいる人は、まだ昼間の場所にいる。

みなさんもご存知の通り、地球は空気で覆われている。

この空気が、先ほどの寒天と同じ役割を果たす。

夕焼け

夕方の人の空は赤く、昼間の人のいる空は青くなっている。

太陽の白い光は、先ほどの説明と同じ。

青い光は早めに散乱してなくなってしまう。

残った赤っぽい光だけが、遠くに届く。

なので、昼間は空が青く見え、夕方には赤く見える。

規模は違うが、夕焼けと寒天で、全く同じことが起こっている。