「1馬力」ってなに?という疑問がありました。
これを、機械やロボットを研究する 岡田昌史 先生(東京工業大学 教授)が説明していました。
勘違いしている人も多いと思うが、
1馬力は馬1頭分の力ではない。
1馬力とは、「75kgを1秒で1mの高さに持ち上げるパワー」のこと。
これは、イギリスの発明家のジェームズ・ワットさんが決めた。
1769年に蒸気機関を改良し、実用化させ、産業革命を支えた人物。
ワットは、自分が改良した蒸気機関に、どれだけのパワーがあり、利益を生み出すのか、分かりやすく伝えるため、悩んでいた。
そこで目をつけたのが、当時、交通や工場の動力であった「馬」。
人や荷物を運ぶ馬の力で、蒸気機関のパワーを表そうと考えた。
当時、たまたま、ワットさんの前にいた馬が、75kgを持ち上げることができたから1馬力が75kgになったと思われる。
ちなみに、競走馬のサラブレッドが出せる馬力は、「約3馬力」で、
継続的に発揮できる人間の馬力は、0.3馬力くらいと言われている。