「10年戦争になると思います」奈良ドリームランドの固定資産税滞納 問題 と 公売で落札

テレビで、奈良ドリームランドについて放送していました。

奈良ドリームランドの歴史

1961年開園の「奈良ドリームランド
最盛期の来園者数は、年間160万人。
しかしその後、大型テーマパークの台頭で、来場者が激減。
少ない時には、1日の来園者が50人の日もあった。

2005年、不動産会社が買収。
2006年、「奈良ドリームランド」閉園。45年の歴史に幕が降ろされた。
(閉園以降、アウトレットモールやホテル、温泉施設の開発を計画するも実現せず)
 
2012年、奈良市内の老有価した火葬場の移転計画が浮上→地元住民の反対を受け白紙。
2013年、不動産会社が固定資産税、約6億5000万円を滞納したとして奈良市が土地や建物を差し押さえ。
2014年、最低入札価格7億3000万円で公売→しかし入札なし。
2015年11月、「SKハウジング」が7億3000万円で落札。

固定資産税の滞納のため土地が差し押さえられているので、今日から一週間以内に税金を納めなければ、落札した「SKハウジング」のものになるということです。

跡地での厳しい開発条件

広さの割に7億という格安の値段が付いているのには、開発条件があるからということです。

市街化調整区域 / 医療施設や学校など公益性が高いもの以外開発不可(※住宅や銭湯はダメということ)
歴史的風土保存区域 / 世界遺産から数kmの場所で区域内での建築などは許可が必要
など、合計6つの帰省がかかっている
・他にも遊具や建物の撤去などの費用負担もしなければならない。

ドリームランドの管理会社の訴え

ドリームランドの管理会社曰く・・・

「奈良市の対応が不誠実過ぎる!」
・前奈良市長などと観光開発の場にすることで合意
・2009年 日露経済協議会が買収の意向表明
・2010年 奈良市から全体買収の申し込みがあったので協議会の申し出を断る → その約3ヵ月後、火葬場用地として部分買収に変更
・2012年 奈良市が火葬場計画を白紙撤回 → 固定資産税減免を含めて民間活用で協議
・2013年4月 奈良市が跡地全体を差し押さえた
 
「跡地全体は超過差し押さえだ!」
未納額6億5000万円に対し、鑑定評価額は100億円以上あるんだから、6億5000万円分だけの差し押さえでいいんじゃないのか?
 
税金などの問題は、ドリームランド再開発後、売却時に解消すると奈良市と約束していた。

と訴えているそうです。これが事実なら確かに奈良市に振り回されてますね。

奈良市のコメント

公売に関する市長コメント
公売は、税の滞納処分の最終手段として法に基づき適正に行ったものであり、落札されたことにより、市税の確保が図られたものと考えております。

今後の行方は?

奈良市側のコメントが少ないので、ドリームランドの管理会社の言い分に耳を傾けてしまいそうですが、どちらが正しいのでしょうか。
ドリームランドの管理会社側が提訴したため、裁判で争われることになるそうです。