プログラミングの職に就いて、はや15年以上。
今でも思い出す言葉があります。
プログラミングなんて、「知っているか」「知らないか」それだけのことだ
こう言った人がいました。
自分が大卒後、パソコンを使って全くプログラミングをしたことがない状態で、中小企業のシステム会社に新卒で入った時でした。
周りの同期で入った人たちは、みんな仕事で即戦力になるような専門卒の人たちばかりで、
その人達は先輩達に教えてもらったことをすぐに吸収して仕事をそつなくこなしていく中、
自分はというと、何をどうしていいのかわからず、先輩にも何を聞いていいかわからず、自分で調べろと言われるも何を調べていいかわからず、
仕事をするにしても、とても作業スピードが遅かったので、怒られてばかりで、ずっと落ち込んでいましたね。
プログラミングの楽しさとかとは全く無縁の状態でした。
入社した時は、パソコンで何かできたらかっこいいなとか思う程度でしたし。
あまりにも仕事ができないので、他の人が2時間くらいの残業で帰る中、自分はというと夜の午前0時を過ぎて終電で帰ることも多く、午前2時くらいまで仕事をやっていることもありました。
今考えると、ここまで仕事に対して適正がないなら辞めておけばよかったんですけどね。
他にやりたいこともなかったですし、他の職にも就けるとも思ってなかったので、なんとなくで続けていたんだと思います。
午前2時に仕事が終えた時などは、終電もないので、家の最寄りの駅の自転車置場まで、社長に車で送ってもらったこともありました。
その時は、ただただしんどかっただけなのですが、今考えると、とてもありがたいことです。
ある時、自分の無能過ぎて、仕事があまりにも進まなかったので、社長に相談しに行った時のこと、
プログラミングなんて、「知っているか」「知らないか」それだけのことだ
と、その社長は言いました。先ほど、文頭に出てきた言葉です。
「周りの人はそつなく仕事をこなしているのに、なんで自分はできないのだろう?」っとずっと悩んでいましたが、
この言葉を聞いて、
なーんだ、たったそれだけのことか!
と思いました。
その言葉で何か吹っ切れたのか、
それからというもの、わからないことがあれば、とりあえず調べるという癖がついて少しずつ仕事ができるようになりました。
基幹系のプログラミングから始まって、WEB系のプログラミング、そして今はアプリ系のプログラミングと、
時代が進むにつれて、使用されるプログラミング言語は変わってきてはいますが、
基本的にやっていることは同じです。
入力があって、その内容が処理されて、出力される
これだけのことだと思っています。
プログラミングなんて、オブジェクト指向の言語を何でもいいから一つ学んでしまえば、あとは表記の方法が違うだけで、やっている中身のことは同じなんですよね。
もし、何かしらのプログラミングを始めたばかりで、悩んでいる人がいたら、
「知っているか、知らないか、それだけのこと」
この言葉を思い出してもらいたいと思います。