呼吸を見直せば体調は変わる!:林修の今でしょ!講座

人はどれくらい呼吸しているのか?

問題:人は1日に何回呼吸している?

答え:約2万回(1分間に15〜18回呼吸する)

呼吸でこれだけ違う

良い呼吸と悪い呼吸で酸素を取り込む量は、20%から30%も違ってくる

1日2万回の呼吸なので、1回1回の呼吸の違いが大きな差になる!

冬は酸素不足になりがち!

問題:冬は呼吸が浅くなり酸素の取り込み不足に!その理由は?

答え:寒い時期は猫背になりがちで、肺が圧迫されるから

肺が圧迫される姿勢を続けると、呼吸が浅くなる

3つの猫背

長時間の家事、「長時間のデスクワーク」、「スマホに集中しすぎ!

こんな時は、肺が圧迫されて呼吸が浅くなっているので注意!

肺は鍛えることができない

問題:肺は鍛えることができるか?

答え:できない

肺活量が増えたからといって、肺が鍛えられたというわけではない。

肺にある肺胞は細胞分裂できないので、その数は約3億個と決まっていて、増やすことはできない。

横隔膜が呼吸にとってどれだけ大切なのか?模型を使って確認してみる。

横隔膜が上がれば肺は縮む。

横隔膜が下がれば肺は膨らむ。

横隔膜など、肺の周りの筋肉が動くことで、肺の動く範囲を広げより多くの酸素を取り込める

呼吸には肺の周りの筋肉が大切ということです

歳をとるにつれて肺の機能は低下する

肺の機能は20歳前後をピークにどんどん低下していく

やってしまいがちな良くない呼吸

良くない呼吸として、「口呼吸」と「浅い呼吸」の2つがある。

体を守る2大フィルター

体を守るフィルターとして、「鼻毛」と「せん毛」の2つがある。

鼻毛の役割

鼻毛が空気中の異物やウイルスをブロックする

口呼吸では鼻毛のフィルターが機能しないので、ウイルスが体内に侵入しやすくなる

せん毛の役割

せん毛が細菌やウイルスを遮断

せん毛・・・ノドや気管などにある毛のような組織

鼻の奥は、鼻水など分泌物があるので、ある程度空気が加湿される

口呼吸でせん毛が乾燥すると、

かぜやインフルエンザにかかりやすくなってしまう

鼻歌を歌えば鼻呼吸になる!

そこで、鼻歌のクセをつければ自然と鼻呼吸になっていく!

正しい呼吸と浅い呼吸の違い

レントゲン写真を見てみると一目瞭然!
浅い呼吸の場合、正しい呼吸の場合よりも、横隔膜の位置が上にきている!

正しい呼吸の場合4500cc、浅い呼吸の場合3500ccと1000ccもの差が出る場合もある

浅い呼吸による体の悩み

浅い呼吸をしていると、以下の3つのような症状が起こります。
疲れやすくなる」「ツラい肩こり」「痩せにくくなる

酸素がないと栄養を分解して、エネルギーを作り出せない!

吸い込む酸素が少ないと、
体がガソリン切れかけの車状態になり、疲れやすく血流が悪くなり、肩こりもおこる。

リパーゼは酸素の協力で、脂肪を燃やすことが出来る

浅い呼吸の場合、吸い込む酸素の量が少なくなり、リパーゼは酸素不足で働かなくなって、痩せにくい体になる

呼吸筋ストレッチ

正しい呼吸をするための呼吸筋ストレッチというものがあります。

まず、両手を頭の後ろで組んで3秒鼻で息を吸います。

次に、口で6秒かけて息を吐き手を上に伸ばします。

このストレッチは、肺の周りの筋肉を上下に伸ばすのがポイント!

手を後ろに組んで大きく息を吸うことによって、肺の周りの筋肉を、横方向に伸ばします。

大きく息を吐きながら伸びをすることによって、肺の周りの筋肉を、上方向に伸ばします。

この呼吸筋ストレッチ10回を1日2セットやります。
早い人であれば、1週間でも効果が出てくるそうです。