2014年の麻布中学の入試問題で、ドラえもんの問題が出題されたそうです。
ネコ型ロボット「ドラえもん」
この「ドラえもん」が
すぐれた技術で作られていても
生物として認められることは
ありません。
それはなぜですか。
理由を答えなさい。
という問題内容。
その問題の前に実は、ヒントがかくされていました。
生物のなかでも、とくに重要なものがA〜Cです。
特長A 自分と外界とを区別する境目をもつ。
特長B 自身が成長したり、子をつくったりする。
特長C エネルギーをたくわえたり、使ったりするしくみをもっている。
この特長Bが、ドラえもんには当てはまらないので、生物ではないと答えることができる。
これは難しい言葉でいうと、このドラえもんの問題は「演繹ができたかどうか?」というもの。
演繹(えんえき)と帰納(きのう)
帰納(きのう)・・・個々の具体的な事例から一般的な法則を導き出す事
演繹(えんえき)・・・一般的法則を現実に当てはめる事
これは普段からみんながやっていることです。
何か法則ってないかなーって色々考えるときがないですか?
例えばカラスって何色だろう?
1羽目を捕まえてきて、黒かった
2羽目を捕まえてきても、黒かった
3羽目を捕まえてきても、黒かった
4羽目を捕まえてきても、黒かった
・・・
「帰納する」の例
→そして、100万羽集めたら、「カラスは黒い」って言ってもいい。
「演繹した」の例
→その鳥はカラスでしょ?だったら黒いよね。
生物の条件(生物とはこういうもの) → ドラえもんには当てはまらない → ドラえもんは生物ではない
この問題は、きちんとこの理論を組み立てられる人を評価しようとするものだった。