悪質ケーキ店の甘くない裏事情とは!?:雨上がりの「Aさんの話」【2016/03/22】

おいしいケーキ屋さんを知りたければ、「6月の誕生日ケーキを予約したいんですけど」と電話しろ!

いったいどういうことなのか?

有名パティシエのお店に惑わされるな

数々の賞を取っているパティシエのお店は間違いないと思いがちですが、お店に飾ってあるコンテストの賞状に惑わされてはいけない。

コンテスト用のケーキと販売用のケーキは違う。

店舗数が多いお店は、アルバイトが看板メニューを作っている。

人気店になると、パティシエが全ての味をチェックできなくなる。

だからアルバイトでも作れる簡単なレシピになってしまう。

一度人気になった看板メニューは、少しくらい味が落ちても勝手に売れる、と思ってしまうところもあるらしい。

知りたくなかった事実、再加工ケーキ

2つの似たようなホールケーキがありますが、片方は絶対に買ってはいけないケーキだそうです。

どうして買ってはだめかというと、
このAの方のケーキ、実は一日前に作ったケーキの売れ残りを再加工したケーキなんです。外から見ても全く見分けがつきません。

再加工したケーキは、前の日のケーキにクリームとかを塗り直して、見た目が新品にしてある。

作ってから1日が経ったケーキは、表面のクリームがボロボロに。

さらにトッピングのイチゴも傷んできます。

本来なら廃棄すべきものなんですが、再加工して翌日再び店頭に並べるお店もあるそうです。

ケーキ再加工の手口とは?

この作ってから丸1日経ったケーキを再加工してもらいます。

まずは、傷んでしまったイチゴをはずし、

そして、表面の生クリームを全て剥がします。

すると、土台のスポンジ部分だけになりました。

この上に新しい生クリームを

キレイに塗りなおしていきます。

そこに新しいイチゴをトッピング。

たった5分で再加工ケーキの完成です。

ケーキを切って断面を新品のケーキと比べてみると、

新しいケーキの断面は、スポンジの形が整っていますが、

再加工したケーキは、スポンジの形が崩れてきていることがわかります。

このようにケーキの断面を比較すれば、その違いがわかるのですが、ホールケーキの見た目だけではプロでもわからない。

次の日に出すくらいのことは普通だという。

その日に作ったケーキに印をつけて、次の日はその印のついたのから出して、付いていないのは後回しにするところもある。

カットケーキでも再加工の可能性

カットケーキでも再加工の可能性がある

その常とう手段がゼリーの塗り直し

ゼリーを塗り直すだけで、みずみずしいケーキのように見せかけることができる。

聞いたところによると、上にのっているフルーツにカビが生えるまでお店に並べるところもあるそうです。

それぐらい捨てないのだという。

どれくらいのお店が再加工しているのか?

何割くらいのお店がこのようなこと(再加工など)をしているのか?

7割ぐらいはしているという話もある。

しかも、その人達も悪い意識はないらしい。

違法性はないのか?

生ケーキのような、容器包装に入れられていない菓子類は、製造日、消費期限などの表示義務がないため、法律的には問題ない。

そのため、お店でケーキを買っても、「本日中にお召し上がり下さい」としか書かれていないのです。

「本日中にお召し上がり下さい」のシールを2日連続で貼っていることもある。

おいしいケーキ屋さんを見つけるには?

おいしいケーキ屋さんとは儲けよりも客優先で良い素材にこだわるお店。

その見抜き方は、原価率にある。

ケーキの原価率は、30%くらい。

ケーキの原価率で一番高いものはどれか?

材料費が高いフルーツが素材にこだわっているお店かどうかという判断基準にもなる。

中でもいい素材を使うかどうか分かれるのが、イチゴ。
代用が効かないというのも理由にあります。

イチゴは品種ではなく、時期でおいしさが変わる。

日本には、250種類以上のイチゴがあり、世界のイチゴの種類の中の9割を日本が占めるそうです。

例えばケーキに、有名なあまおう銘柄のイチゴを使っているとおいしいそうな気はしますが、旬は冬なので、夏にイチゴが出回っていたら、冷凍イチゴの可能性がある。

おいしいケーキ屋さんは、時期によって使うイチゴを変える。

日本で出回っているイチゴは250種類以上、1年を通して何かしらが旬なので、努力を惜しまなければそれが可能なのです。

基本的にはクリスマスに向けて作る「冬イチゴ」と言われるものが、一般的にスーパーで売られているイチゴで、
その後に、今度は7月くらいから夏イチゴという夏と秋に採れるイチゴが出てきます。

一般的に、冬イチゴは、11月から5月に、夏イチゴは、7月から10月にかけて収穫されます。

ここで何か気付きませんか?

6月がちょうど境目で、冬のイチゴはちょうど収穫が終わってしまって採れない、夏のイチゴはまだできてないという時期がある。

多くのケーキ屋さんは、6月は代用品として、冷凍イチゴやアメリカ産のイチゴを使っているのですが、いずれも格段に味が落ちてしまいます。

そこで、素材にこだわるケーキ屋さんは6月にイチゴのケーキを封印するということです。

結論

6月の誕生日ケーキを予約して、「イチゴなしでもいいですか?」と返ってきたら、そこはおいしいケーキ屋さん

ということです。