犬のおまわりさんは、迷子の子猫ちゃんにちゃんと話を聞けているのか?という話

誰もが子供の頃聞いたことのある、有名な歌の「犬のおまわりさん」。

1960年(昭和35年)に発表された童謡です。

「まいごのこねこちゃん」から歌が始まるので、これがタイトルかと思ったら、犬のおまわりさんが正式なタイトルなんですね。

まいごのまいごの こねこちゃん
あなたのおうちは どこですか
おうちをきいても わからない
なまえをきいても わからない
にゃんにゃん にゃにゃん
にゃんにゃん にゃにゃん
ないてばかりいるこねこちゃん
いぬのおまわりさん
こまってしまって
わんわん わわん
わんわん わわん

この歌を聞いて疑問に思うことがあります。

迷子の子猫ちゃんに、お家や名前を聞いても、小さいためか「にゃんにゃん」と、泣いてばかりいるので、わからないと言っているのが犬のおまわりさん。

そして、その犬のおまわりさんは困ってしまって、「わんわん」と言っている。

しかし、この状況を「話し手」と「聞き手」を逆にして考えてみるとどうでしょうか。

犬のおまわりさんは、お家や名前を聞いていると思って話しかけていても、実際に子猫が聞いているのは「わんわん」という音。

例えるなら、全く英語のわからない日本人が、外国人に英語で話しかけられているようなものです。

なんと返事していいかわかりません。

相手は大人の犬だし、なんと言っているかわからないし、子猫は「にゃんにゃん」と泣くしかなかったのです。

猫はまだ子供で「猫語」が話せなかったのではなく、「犬語」がわからなかっただけなのではないでしょうか。

猫のおまわりさんに来てもらった方がよかったのではないかと思います。